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ユーロでのスワップ運用方法とは?ユーロとの通貨ペア5種類も紹介

必見!ユーロってどんな通貨?

ユーロ導入国の地図

まずは、他国通貨のなかでも日本人に馴染み深い「ユーロ」について解説します。

ユーロは「欧州統一通貨」とも呼ばれ、現在EU(欧州連合)に加盟している28カ国のうち19カ国が自国通貨として採用しています。

米ドルに次いで取引高が多い通貨であり、ユーロ/米ドルの組み合わせはFXの通貨ペアのなかで最も流動性が高い(取引量が多い)という特徴があります

ユーロの通貨コードは「EUR」と表記され、米ドルと通貨ペアになると「EUR/USD」になります。

さまざまな通貨と組み合わせて売買されるため、ファンダメンタルズ分析としてユーロ圏の経済状況を把握することで「ユーロ絡み」の通貨ペアだけで取引しているトレーダーも多くいます。

ユーロ円ではできない?スワップ運用という観点で見るユーロ

ユーロは、低金利の日本円との通貨ペア「ユーロ円」を保有しても、円との金利差がほぼないことからスワップポイントは期待できません

現在(2019年4月)のユーロの政策金利が「0.00%」だからです。

政策金利が「0.00%」なのは、ゼロ金利政策(短期金利を実質0%にすることで、資金流通を活性化する政策)によるものです。

しかし、円ではなく他の通貨ペアであればスワップポイントを狙うことが可能です

例えば、米ドルとの組み合わせである「ユーロドル」の場合、アメリカの政策金利「1.25%」との金利差により、売りポジションにスワップポイントがつきます。

FX会社によりますが、付与率の高いところでは1万通貨あたり約80~90円のスワップポイントが付与されるため、十分に「スワップ目的」で活用できます。

スワップポイントというと、トルコリラやメキシコペソなど高金利通貨ばかりに注目が集まりがちですが、ユーロは「低金利×高金利」通貨の組み合わせの「低金利側の通貨」として魅力があります。

このように、金利差の状態によっては「売りポジションでもスワップポイントがつく」ことを利用して、ユーロでもスワップ運用できるのです。

もし「スワップポイントについて全然知らない」のであれば、まずは以下を読んでみてください。

⇒スワップポイントとは何かについてのわかりやすい詳細説明はこちら

では実際に、スワップポイントを受け取るためにはどの通貨ペアが狙い目なのでしょうか。

FX会社別!各通貨ペアのスワップポイント比較表

FX会社 ユーロ/円 ユーロ/米ドル ユーロ/ポンド ユーロ/豪ドル ユーロ/NZドル
買い 売り 買い 売り 買い 売り 買い 売り 買い 売り
GMOクリック証券のロゴ -9円 8円 -97円 94円 -41円 38円 -158円 152円
FXブロードネットのロゴ -12円 7円 -106円 90円 -56円 41円 -78円 32円 -80円 49円
SBIFXのロゴ -3円 1円 -97円 95円 -38円 35円 -83円 -80円 -67円 62円
流動性
ボラティリティ ×

比較表を見ると、以下の通貨ペアごとの特徴がわかります。

なお、リスク観点で通貨ペアの値動き(ボラティリティ・流動性)を「○×△」で比較しています。*各社のスワップポイントは、2019年4月現在の付与率になります。

スワップ運用に有効な通貨ペアはどれ?通貨ペア5種類を徹底解説

メジャーな通貨ペア

「ユーロ/米ドル」

メジャーな通貨同士のペアなので、値動き・取引量ともに安定しています。スワップポイントも比較的に高い傾向があります。

有効でない通貨ペア

「ユーロ/円」・「ユーロ/ポンド」

スワップポイントが低水準なのでスワップ取引には向いていません。またポンドに関してはボラティリティが高いため、ポジションを長期的に保有する場合のロスカットリスクが高くなります。

比較的落ち着いた値動きの通貨ペア

「ユーロ/NZドル」

ここ10年ほどは「約1.5~1.8NZDのレンジ相場」となっており、比較的落ち着いた値動きをしています。

一部、取り扱っていないFX会社があるなど、流動性に欠ける点がありますが、長期的にスワップ運用する場合のデメリットになるほどではありません。

リスキーな通貨ペア

「ユーロ/豪ドル」

GMOクリック証券では売りスワップが高水準のため、十分な年間スワップポイントを期待できます。

ただし、値動きが荒い特徴があり、ボラティリティ・流動性ともに安定していないため、為替変動リスクがあります。

以上のことから総括すると、特に「ユーロ/米ドル」の通貨ペアが狙い目の候補になるでしょう

現在(2019年4月)アメリカの政策金利が1.25%と高い水準になっており、ユーロのゼロ金利政策と相まってスワップが高くなっているからです。

さらに、全通貨ペアのなかで取引量が多い特徴があるため、通貨価値が安定していることも挙げられます。

数カ月から数年単位の長期でスワップ運用する場合、「通貨価値の安定」と「為替変動リスクが低いこと」が重要になるため、双方の条件をクリアしているのがユーロ/米ドルになります。

スワップポイント重視の取引がしたい!ユーロとの通貨ペアで受取額が高いFX会社3選

「GMOクリック証券」

「ユーロ/米ドル」と「ユーロ/豪ドル」のペアが取引通貨ペアとして考えられます。

リスクを承知の上でより多くのスワップポイントを得たい場合は、ユーロ/豪ドルの方が多く「1万通貨あたり6円」となります。

あまり差がないように思えますが、50万通貨分ポジションを保有する場合、およそ「1日で300円」「ひと月で9000円」「年間だと11万円」の差になります。

「FXブロードネット」

6月からのFXブロードネットのキャプチャ

「ユーロ/米ドル」と「ユーロ/円」が通貨ペアの選択肢として考えられます。ユーロ/米ドルの売りスワップが高いため、安定したスワップポイントが見込めます。

また、ユーロ/円の売りスワップも他社と比較すると高いため、この後に紹介する「ポーランドズロチ円を使ったサヤ取り」と呼ばれる手法で利用できます。

「SBIFXトレード」

「ユーロ/米ドル」と「ユーロ/NZドル」のペアが取引通貨ペアとして考えられます。

ユーロ/米ドルのスワップ付与率が高いので、単純にスワップポイントが期待できます。

また、ユーロ/NZドルのスワップポイントも高い水準を維持しているため、スワップ目的で口座開設する方が多くいます。

スワップ運用法のひとつ「サヤ取り」とは?

たとえばユーロ円の同レート価格(120円など)で買い・売りポジションを同時に保有することを、「両建て」と言います。

両建てすることで為替レートが変動しても常に損益計がほぼゼロになります。

例えば、ユーロ円を120円で両建てした(10万通貨ずつ)後に、1円レートが下落すると

  • 120円の買いポジションは、含み損が10万円
  • 120円の売りポジションは、含み益が10万円
になるため、損益計はゼロです。

両建てを禁止している(対応していない)FX会社も多いため、基本的に2つのFX会社を利用して買い・売りポジションを同時に保有します。

このとき値動きによる損益計はゼロになりますが、スワップポイントは買いスワップと売りスワップに差額がある状態をつくれます。

例えば、2つのFX会社で、ユーロ円を120円で両建てした(10万通貨ずつ)ときのスワップポイントを以下のように設定する

  • A社の買いスワップは-3円
  • B社の売りスワップは5円

上記の例では、利ザヤとして「2円」得ることができます。このように、値動きによる損失を抑えながら、スワップポイントの利ザヤを得ることを「サヤ取り」と言います。

そのため、2つのFX会社を利用するときは「買いスワップが高いFX会社」と「売りスワップが安いFX会社」にすることで利ザヤを最大化することができます。

*ユーロ円は、基本的に売りスワップがプラスになります。

1つの口座で管理できる!ポーランドズロチを使ったサヤ取り法

サヤどり説明図

ポーランドズロチ円とユーロ円の両建てをすることで効率的なサヤ取りを狙うことができます。ポーランドズロチを使った両建てには以下のような3つのメリットがあげられます。

  • ポーランドズロチとユーロは非常に相関性が高く、値動きによる損失を抑えながらスワップポイントを得ることができる
  • 口座一つで済むので資金管理がラクになる
  • 両方のポジションがプラスになる

    また、同じ通貨ではなく、異なる通貨(ポーランドズロチ・ユーロ)で両建てする場合は、ほぼ同じレート価格になるように通貨数を調整することがポイントです。

    例えば、ユーロ円の売りポジションを「5万通貨」保有する場合は、ほぼ同じレート価格になるよう、ポーランドズロチ円は「約22万通貨」の買いポジションを持ちます。*5万通貨÷0.23(両建て時点のEUR/PLNのレート価格)=21.74万通貨  

    端数を考慮しないと1ユーロ円=120円 1ポーランドズロチ円=30円なら、ポーランドズロチ円を4倍のポジション量に調整することになります。

    ユーロ円は「売りスワップがプラスになる」という特徴があるので、上記のように運用すると両建てしている双方のスワップポイントがプラスになります。

    スワップ運用説明図

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    ※1:ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)

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