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【第9回】相場の動きをイメージできてる?「筋書きを立てること」の重要性

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ドル/円 日足

相場に向かう時、相場の筋書きをイメージすることが大事です。

相場の筋書きを立てることによって、その筋書きが妥当なのかどうかを検証していきます。

筋書きの中心は、マーケットが今現在、どういったテーマに注目しているのかであり、そのテーマがどうなってほしいのか、またはどうなってほしくないかを推測します。

実際の現在のマーケット状況に照らし合わせてみると、より「相場の筋書きを立てること」の重要性がお分かりいただけると思いますので、例を挙げながら話を進めます。

現状の世界情勢に具体的に当てはめてみますと、たとえば、以下が大きな注目テーマだと思われます。

注目テーマ:米中の関係性

米国の対中貿易赤字削減のためトランプ大統領による中国への不均衡是正の圧力は今後とも引かない。

これに対する、マーケットの期待は、「今後もリスク回避の手段としての円買い需要は拡大し、円高が進行する」となります。

一方、マーケットが失望するのは、「米中関係の劇的な好転があったとしたら、リスク回避姿勢が大きく後退し、円売りが殺到する」ということ。

(これまでも、トランプ大統領の懐柔的な発言に円高調整は何度も起きているが、あくまでも一時的)

それではマーケットが、「完全に失望する事態」になる可能性について見てみましょう。

マーケットが完全に失望する事態

現在の世界情勢においては、リスクは米中貿易摩擦のみならず、ブレグジット、イタリアの政局、 ドイツの景気後退、香港の抗議デモの拡大、イラン問題、アルゼンチンのデフォルト危機など、 回避すべきリスクの種は尽きない。

つまり、リスク回避の円買いは、たとえ米中問題が早期改善を見て、一時的に下火になっても、他にリスクがある以上続くものと見られる。

ただし、円買いが恒常的に当たらなくなったら、執着せず円売りへの転換が必要となり、その時は躊躇なく実行する必要がある。

以上のような筋書きをもとに、円買いポジションを維持していくことになります。

しかし、ここで注意しなければならないのは、ここに散りばめられた「米中貿易摩擦」であれ「トランプ大統領」であれ「ブレグジット」であれ、どれも変化する要素であるということです。

したがって、いったんテーマを決めて、後は筋書きにしたがっていれば良いというものではありません。

変化して消えて行く要因、あるいは新しく出現する要因などがある以上は、筋書きの見直しは行わなければなりません。

何事も、最初のズレは小さいですが、時間の経過とともにズレは広がって行き、気がつけば修復不可能になっていることもありえます。

定期的な見直しは欠かせません。

このような対応は面倒だとしても、相場の筋書きを考えているのと、場当たり的に相場に向かうのとでは、結果に格段の差が出てきます。

儲けるには、労を惜しまないことだと思います。

なお、筋書きを立てるにあたっては、実際に書き出して頭を整理してみることも大事です。

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