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FX業界をより良く!アヴァトレードの丹羽広社長にAMMA、MT5、キングオブEAについて伺いました

日本国内のルールに則って運用されるシグナルトレード「AMMA」、自動売買のプログラム開発力を競う「キングオフEA」など、独自性の高いサービス展開を続けるアヴァトレード。自動売買を中心としたFX業界の現状と問題点、そして個人投資家の成績向上を願って実施されている各施策について、丹羽広社長にお話を伺いました。

お話をうかがった人

アヴァトレード・ジャパン 丹羽広社長

アヴァトレード・ジャパン

丹羽広 社長

NIWA HIROSHI

略歴

アヴァトレード・ジャパン代表取締役社長。京都大学経済学部卒。日本興業銀行、興銀証券(現みずほ証券)、モルガン・スタンレー証券、BNPパリバ証券、フェニックス証券を経て2013年より現職。

執筆者

鹿内武蔵

FXライター

鹿内武蔵

SHIKAUCHI MUSASHI
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日本の法を守りながらMAMを実現!

鹿内: 御社独自のサービスであるAMMAは、なんと読めばいいでしょうか。

丹羽: こちらは「あんま」と呼んでいただければと思います。その響きの通り、使っていただくFX投資家の皆さんのストレスをほぐしていくことを意識しています。

海外ではMAM(Multi Account Manager)というツールが盛んです。これは、FXのコピートレードができるようになるもので、欧州の私たちの親会社がそういったものを作っています。ただ、日本では法令対応しているかどうかという議論が昔からありました。私がアヴァトレードに来た2013年から当局とも話し合い、規制についても調査し、日本で初めてにして唯一、MAMを提供しているFX会社のポジションに居させていただいています。利用される方が、コピートレードをするしか選択肢がない状況にせず、受け取ったシグナルに基づいて売買をするかどうかを裁量判断できることで、法的な問題をクリアできました。

鹿内:私の中では、日本国内ではこういった形のコピートレードはルール的にできないものという認識でした。ですが、今は障害はクリアされていると。こういったサービスが、今後国内で増えていく可能性はありますか?

丹羽:あるにはあります。ただ、日本国内ではMT4、MT5を導入する会社自体が非常に少ないですよね。顧客目線でいえば、使用できる取引プラットフォームの選択肢として、MT4やMT5があることは間違いなくメリットにはなるはずなのですが。

鹿内:海外では、こういったサービスは日本よりは認知されていますか?

丹羽:そう思います。ただ、EU内のブローカーが、EU内居住者に対してMAMのようなサービスを行うことに対する規制も生まれ始めています。全部ではなく、一部の国ですが。日本国内で見れば、海外の無登録業者にMAMの仕組みが悪用されている事実もあります。

この業界にいて、「レバレッジ25倍じゃ商売になりませんよ」という主張をされる業者の方に会うこともあるのですが、彼らは数百倍、数千倍のレバレッジを前提にしています。それでヘッジをしていないわけですから、お客さまが負ければ業者は大儲けします。

そして、お客さまを負けさせる仕組みとしては、見かけの成績が良い商材を売る古典的な手法があります。優位性がない売買ロジックであっても、残高曲線が綺麗に右肩上がりのグラフを作ることができます。損切りを遅らせればいいわけですから。でもこれは確定した残高だけであって、未確定の評価損は含まれていません。いわゆるコツコツドカンで、長い目で見ればどこかで破綻して資産は大きく減る可能性が高いです。

 

こういったスキームの商売は、我々はやろうとは思いませんし、やりたくても仕組み上できません。当社のスキームでは、お客さまが損をしても当社が儲かるわけではありません。なので無理矢理負けさせても意味がないんです。それよりも、レバレッジは25倍で十分、かわりに入出金や取引の安全性、透明性を求めるお客さまがいて、当社は成り立っているといえます。

ただそういった当社とはポリシーが違う業者側が、お客さまを確実に負けさせることもまた難しく、時には大勝ちしてしまう方も現れます。そういったときには、出金拒否で対応することがあるのが、無登録海外業者の深い闇だと思います。

副業としてのFXに強い味方、AMMA

鹿内:AMMAのシグナルプロバイダーのうち、初心者に向くのはどういったタイプのものでしょうか。

丹羽:ありていにいって、初心者に向かないものはないと思っています。ここは裁量取引とは違うところです。

ところで、裁量取引のFX会社においては、取引を開始できる最低金額が非常に低くなっています。初回入金が1万円程度でもトレードは可能です。ですが当社は下げて下げて、ようやく今は5万円が最低入金額です。AMMAにいたっては、10万円からスタートできます。どんなに良いロジックでも、短期的に見てマイナス成績になることは必ずあるため、その時期を乗り切れる程度の資金はご用意いただきたいたいのが理由です。その意味で、初心者の方には、一定以上の投資資金確保が1つのハードルになるかもしれません。

鹿内:AMMAはどういうトレーダーさんに特に使っていただきたいですか?

丹羽:アヴァトレードとしましては、EAを自己開発されたり、あるいは販売サイトなどでEAを購入する方、裁量トレードをする方など、様々な層のトレーダーにご利用いただきたいと考えています。

私自身、いろいろなトレーダーさんの集まりに呼んでいただくこともあるのですが、FXだけで生活できているという人は本当に少ないです。FXで利益が得られていても、それは副業だという人がほとんどかと思います。でもFXは平日なら24時間動いていますから、自分の判断が常に収益に影響を与える可能性があります。厳しい世界ですから、生活全部、全神経を集中させないと成功できないとうジレンマが、多くの方にあると思います。

だからこそ、自分でEAを作れたり、販売サイトで自分に合ったEAを探し出せる目利きがまだできない方は、当社が選抜した安全性の高いもので運用にチャレンジしていただきたいです。あらかじめ決めたルールを絶対に守れる、鉄の意志をお持ちの方ならAMMAはもしかして必要ないかもしれませんが、そういった方はそんなに多くありませんからね。

MT5の圧倒的な計算速度は魅力的

鹿内:御社ではMT5を取り扱われていますが、まずMT4とはどう違うかについて教えてください。

丹羽:まず、見た目は似てますよね。なのでパソコンやスマホアプリでMT4を使っていたなら、MT5もなじみやすいと思います。その上で、MT5はMT4以上に注文執行時のサクサク感が強化されています。同じスペックの端末であっても、MT5の方がデータ処理の効率化が行われており、処理が速いわけです。なので、MT4でなければ困るという方以外は、ぜひMT5を使っていただきたいです。

とはいっても、MT5が登場してから10年が経過していますが、なかなか普及しません。多くの人が疑問に思うところですが、これはMT4で作ったEAやインジケーターがMT5では使えないからです。両者に互換性がないからで、コンバーターもあるにはありますが、完璧に翻訳することは今のところできていません。これにはなかなか複雑かつ複数の理由があります。例えばMT5で使える時間足の種類は、MT4よりずっと多いです。このタイムフレームの違いも、互換性がない理由の1つになります。

ただ、EAを開発する人にとって、MT5は最高に使いやすい環境ではないかと思います。まだC言語、C++を勉強していない人間にとっては、今流行っているノーコード開発が可能になります。MT4にもMT5にも、ウィザード形式の開発ツールがあり、MT4の開発元があらかじめ用意しているインジケーターを組み合わせて、パラメーターを調整してロジックを作ることができます。ただ、MT4でのこの作業は非常に時間がかかるため、ティックを抜く、つまり価格データを間引いて行う必要があります。対してMT5は計算速度が圧倒的に速いため、データの密度が高い状態のバックテストもすぐに終わります。また、MT5の方が過去データ自体の信憑性も高いです。

鹿内:さらにMT5だと、外部のコンピューターから計算リソースを購入することもできますよね。逆に仮想通貨のマイニングみたいに、自分のパソコンの計算力を売ることもできます。

キングオブEAは第2回大会も開催予定

鹿内:キングオブEAとはどういった大会でしたか?

丹羽:2020年の10~12月の3か月間、20人以上の方にEAの運用成績を競っていただきました。最終的な成績上位の3名様には、AMMAのシグナルプロバイダーになってもらいました。

鹿内:どのような意図で開催されましたか?

丹羽:まず、AMMAのために優れたEAを発掘したいというものがありました。また、海外ではメジャーなトレードコンテストが、日本ではあまり開催されていなかったので、なぜ少ないのかを研究したかったのもあります。

鹿内:個人的にも、こういった公正な投資成績を競う大会が、もっと増えたらいいなと思っています。第2回大会の予定はありますか?

丹羽:時期は未定ですが、絶対にやりたいと思っています。第1回は混乱を避けるためにプラットフォームをMT4に限定しましたが、第2回はMT5限定でも良いかなと思っています。

アヴァトレードの
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この記事のまとめ

海外FX業者の具体的な問題点について学ぶことができ、有意義な時間でした。FXで成功するためには、FX業界自体をよく知り、参加している各社、各人のビジネスモデルを理解することが必須であると思います。

それと、MT5は非常に可能性が高いツールであり、今後少しずつではあっても、国内で取引できる環境が増えていくのではないでしょうか。

この記事の執筆者

鹿内武蔵

FXライター

鹿内武蔵

SHIKAUCHI MUSASHI

略歴

国内唯一の月刊FX情報誌、FX攻略.comの元副編集長として、2008年の創刊時より取材・編集・執筆に携わる。 多くの勝ち組トレーダーや証券会社を取材してきた経験を活かし、FXが国民的投資になることを目標に活動中。各種メディアでの執筆の他、トレーダーとしてFXの運用も行っている。 →エフプロ執筆者・監修者一覧

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