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【第6回】有名チャートの罠|ダマシが形成される理由と回避する方法

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ここに、1時間足のヘッド・アンド・ショルダー(頭と肩)※が形成されています。

※ヘッド・アンド・ショルダー:左肩と右肩の間に一段高くなった頭の部分で形成されるチャートの形状

ユーロ/ドル 1時間足

ユーロ/米ドルの1時間足 ネックラインとヘッド・アンド・ショルダーの説明

ヘッド・アンド・ショルダーが形成されると、教科書的には(典型的な例としては)、ヘッドとネックライン(左右の方の下限部分の水平線)の高さ分、ネックラインから下がるとされています。

しかし、このヘッド・アンド・ショルダーは、完成後、いったん下がろうとしたものの下げきれず、反発してしまいました。

EUR/USD 1時間足

ヘッド・アンド。ショルダーの完成後に反発するチャートの様子

なぜかと言えば、ヘッド・アンド・ショルダーといった有名チャートパターン(チャートの形状)は、誰もが知っていて、誰もが気づくからです。

マーケットのポジションがショート(売り持ち)に大きく偏りやすくなるため、この例のように反発しやすくなるということが言えます。

そして、このダマシを「有名チャートの罠」と呼んでいます。 その他の有名チャートパターンとしては以下のようなものがあります。

ダブルトップとトリプルトップの様子

こうした有名チャートパターンでも、往々にして同じようなダマシがあります。

そのダマシに至るマーケット参加者の心理状態は、以下の通りです。

「このチャートの形は、過去にもあった形に極めて似ている。

したがって、あの時と同じような相場展開になると、自分だけの秘密のように思い、ポジションを張ることは結構あります。

しかし現実は、自分が見つけたチャートパターンは、他の多くのマーケット参加者も気づいているものなのです。

そして自分と同様「その時の相場展開はこうなったから、今回も同じになるはず」と考え、ポジションを張ることは決して珍しいことではありません。

その結果、何が起きるかと言えば「同じ方向のポジションが急速に増える」ということ。

たとえば下げ狙いであれば、ショートポジション(売り持ち)が短期間に積み上がってしまい、下がらなくなってしまい、むしろ買戻しに上げてしまうこととなります。

ですから、仮にトレーディング仲間が声を潜めて、「今のチャートの形は、あの時と同じだ」と教えてくれたとしても、感謝をしつつ、一緒に乗ることは避けることが賢明だと思います。

また、過去にあったチャートパターンのみならず、お話ししたヘッド・アンド・ショルダーのような有名チャートパターンが形成される過程ではなおさらのこと。

有名チャートパターンが形成される過程は、自分だけでなく、多くのマーケット参加者が気づき、狙っています。

たとえば、ヘッド・アンド・ショルダーのネックラインがブレイク(割り込む)して、いよいよ下落かという時には、急速にショートポジションが増えると言って過言ではありません。

その結果、いったん買い戻させられることはよくあることです。

それでも、チャートパターンが本物であれば、それから本格的な下落になることが多いと言えます。

自分だけの秘密と思っていることは、実は大勢が意見していることである場合が多く、それよりは、大勢がどう考えているかということを読むことが大切だと言えます。

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