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2019.07.23更新

スワップポイント

スワップポイントとは?スワップ狙いで利益を出す仕組みを解説!

FXでスワップポイントをもらうと何かいいことがあるの?

FX初心者の方には難しそうな響きの用語ですが、このページではスワップ運用の仕方やスワップ狙いでおすすめの通貨とFX会社、売買するリスクの高い通貨の特徴までわかりやすく解説します!

スワップポイントのまとめ
  • スワップポイントとは、FXで売買する2国間の「政策金利の差」が受け取れるというものです
  • 現在、もっとも高い政策金利の通貨はトルコリラです※2019年6月現在
  • しかし、トルコリラのような高金利通貨はスワップポイントを狙う以前に、ハイリスクであるため通貨自体の価格が下落し、結果的に損失を被ってしまう可能性もあります
  • 高スワップポイントを狙いたいのであれば、(1)インフレの抑制のための高金利を実施している国と(2)ばら撒き政策を行なっている国の通貨はリスクが高いので避けるべし

スワップポイントとは

FXでは為替変動から利益を出すこと以外に、「外貨を買って持ち続ける」ことでも資金を増やすことができます

それが、スワップポイントです。

【スワップポイントとは】
  • スワップポイントとは、FXで売買を行ったときに発生する2国間の政策金利の差のことをいいます。

通貨にはそれぞれの国が設定した政策金利が存在します。例えば日本の場合、金利(政策金利)はたったの年0.1%しかつきません。しかし、トルコの通貨リラ(TRY)の場合、年24.0%(2019年6月現在)という高金利です。

スワップポイントとは

トルコリラのような高金利の通貨を買って日本円のような低金利の通貨を売るという取引を行った場合、2国間の金利の差額分を利益として受け取ることができます。

この、2国間の金利差のことをスワップポイントといいます。

スワップポイントは高金利の通貨を買い、持ち続けることで毎日付与されます

通貨ペアごとにスワップポイントが異なる?

各国の政策金利は異なるため、どの通貨ペアを売買をするかでスワップポイントの額も異なります。

日本の政策金利は0.1%で、超低金利通貨です。

FXにて取引されている多くの国がこれ以上の政策金利を掲げているため、日本円を売って外貨を買うとスワップポイントが得られるということになります。

各国の政策金利とスワップポイント

先ほど例でお話したトルコリラは現在24%と最も高い政策金利を打ち出していて、高金利通貨としてトレーダーに人気です。

同様に、メキシコペソ、南アフリカランド、豪ドルも高金利通貨なのでスワップポイント狙いでトレードしている人も多くいます。

スワップポイント表ってどうやって見るの?

スワップポイント狙いの場合は、買った通貨を長期的に保有し続け、毎日付与されるスワップポイントを貯めていく取引が一般的です。

FX業者の取引画面では以下のように表示されています。

スワップポイントの表示画像
(1000通貨単位でのスワップポイントの値 ヒロセ通商のLION FXから引用)

上記は、1000通貨単位の取引でのスワップポイント値を表示している表です。日本円で1000通貨分のトルコリラを買って保有した場合、1日あたり11.1円のスワップポイントがつくという見方ができます。

一方で、トルコリラで日本円を買う(高金利通貨で低金利通貨を買う)取引をした場合は1日あたり19.6円支払わなければならないということです。

では、実際にスワップポイントでどのように利益を出していくのでしょうか?

スワップポイントで生活できる?長期運用をシミュレーションしてみた

最も政策金利の高いトルコリラを長期的に保有した場合どのくらいの利益になるか(あくまでも、為替差益がないと仮定した場合)シミュレーションしてみます。

2019年5月時点のトルコの政策金利は24.00%で、1トルコリラ(TRY)=19.3円でした。

トルコリラを1万通貨買ったとすると、1日ごとに121円(ヒロセ通商のLION FXを利用した場合)のスワップポイントを受け取ることができるという計算になります。

レバレッジをかけずトルコリラを保有した際、どの程度の投資によって1日どれだけのリターンがあるか以下の表にまとめました。(計算しやすいよう、1TRY=20JPYとして計算しています)

単位 必要証拠金 1日あたりのスワップ益
1万通貨 20万円 121円
10万通貨 200万円 1,210円
100万通貨 2000万円 12,100円

1万通貨でも毎日のドリンク代くらいになりますし、仮に100万通貨を保有した場合、1日にもらえるスワップポイントは1万円を超えます。

では、どのくらいの期間保有すれば大きな利益になるのでしょうか?

トルコリラを長期的に保有すると1年後にはいくら?

先ほど同様、金利が最も高いトリコリラを例に、スワップポイントを狙った具体的な長期運用をシミュレーションしてみましょう。

1TRY=20JPYで為替レートの変動がないと仮定し、トルコリラを10万通貨(200万円分)保有し1日、1か月、6ヶ月、1年でどのくらいスワップポイントが積み立てられるのか算出しました。

トルコリラのスワップ運用のシミュレーション

レバレッジをかけないで200万円分のトルコリラを保有すると、1年間で44万165円の収益が発生することになります(JPYとTRYの金利差は23.99%ですが、FXでの年利は金利差を若干下回ります)

レバレッジをかけた場合のスワップ益を一覧でまとめたのが以下の表です。

レバレッジ倍率 1日 1ヶ月 半年 1年後
1倍 1,210円 36,300円 220,220円 441,650円
2倍 2,420円 72,600円 440,440円 883,300円
3倍 3,630円 108,900円 660,660円 1,324,950円

2倍のレバレッジ取引をすると1年後には88万円超、3倍の場合は132万円超のスワップ益となる計算になります。

ただし、上記の試算は「通貨ペア間の為替レートが変動しないこと」が前提であることを忘れてはいけません。

もしも暴落すれば、保有している買いポジションは強制的にロスカットされてしまうため、大きな損失を被る可能性があります(スワップ運用のリスクについては、ページ下部で解説します)。

FXのスワップポイントで稼ぎたい!FX会社と通貨を徹底比較

「スワップポイントで稼ぎたいけど、どの通貨ペアにしたらいいかわからない…」というスワップ運用初心者のために、世界の通貨がスワップポイント運用に向いているのか、またその通貨で取引する場合どのFX会社がいいのかご紹介します!

通貨 政策金利 スワップポイントの特徴 おすすめ売買方法 おすすめFX会社
ポンド/円
ポンドの国旗
0.75% 短期トレーダーに人気の通貨。イギリスはEU離脱を控えているため、短期的に大きな価格変動が発生する可能性がある。 スワップポイントは少なく、国家が重大な決断に迫られているため、スワップ運用には不向き。短期トレードのおまけ程度に考えるのが良い。 みんなのFX
豪ドル/円
オーストラリアの国旗
1.50% 先進国同士の通貨で価格が安定している。先進国通貨の中では高金利が期待できる。初心者向き。 低レバレッジでのスワップ運用を目的とした長期保有に向いている。大きな利益は期待できない。 みんなのFX
ポーランドズロチ/円
ポーランドの国旗
1.50% ユーロ円との相関性の高い通貨であるものの、高金利な通貨。 スワップ運用に向いている。ユーロ円と相関が高いため、ユーロ円が上昇トレンド時は保有。下落トレンド時は決済と柔軟に対応できる。 FXプライムbyGMO
米ドル/円
米ドルの国旗
2.50% 米国の利上げに伴い、スワップポイントが拡大している。メジャー通貨であるため値動きが安定していて初心者でも取引しやすい通貨。 価格が安定しているので、レバレッジをかけたスワップ運用に向いている。為替差益を狙うトレードとの相性が良い。 SBIFXトレード
南アフリカランド/円
6.75% 高金利な資源国の通貨として人気。レンジ相場になっており価格も比較的安定している。だが、政治経済は不安定である。 高金利だが価格が安定しているので、スワップ運用での長期保有に向いている。経済情報は追った方が良い。 みんなのFX
メキシコペソ/円
メキシコの国旗
8.25% 新興国かつ資源国である高金利な通貨として人気。米国依存は懸念点だが、価格は安定しており経済成長も期待できる。 低レバレッジでのスワップ運用を目的とした長期保有に向いている。米国との関係が悪化した場合は、決済してしまった方が良い。 ヒロセ通商
トルコリラ/円
トルコリラの国旗
24.0% 高金利で人気の通貨だが、価格は現在も下がり続けているため注意が必要。 不安要素があるものの金利が高いのでスワップポイント狙いとしては魅力的。価格変動に耐えられるよう低レバレッジで保有したい。 ヒロセ通商

豪ドルは先進国の中では最も高金利ですが、南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラなどの新興国通貨の方が政策金利は高いです。

スワップ益の多さを優先するのであれば、南アフリカランドやメキシコペソのように新興国かつ資源国である通貨は魅力的です。

トルコは世界で最も高金利であるものの、石油や天然ガスを他国に頼っている輸入国家であり、財政も不安定なところがあります。

ハイリスクハイリターンを狙うならトルコリラ円、もう少しリスクを抑えたいなら南アフリカランド円やメキシコペソ円がおすすめ

ローリスクローリターンで運用したいのならドル円など、あなたの許容リスクや好みに応じて適切な通貨ペアを選びましょう。

「スワップポイントでおすすめのFX会社が知りたい!」という方は以下の記事がおすすめです。
⇒スワップポイントが高いFX会社をランキングで紹介!【FX会社13社徹底比較】

スワップ運用のリスク|知っておきたい高金利通貨の落とし穴・・・

FXではスワップポイントを狙ったトレーダーも多く存在するほど魅力的ですが、スワップポイントの運用では注意しなければ、思いがけないことで積立したスワップポイントを失ってしまったり受け取れなかったりします。

特に、トルコリラのような高金利通貨は通貨自体の価格が下落してしまう可能性も大いにあります

もしも下落すれば、スワップポイントどころか元金割れしてしまい強制ロスカットされてしまうため、大きな損失を被ることがあります。

2018年8月のトルコショックは記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

米国人牧師の拘束を巡る外交問題がきっかけで、米国がトルコに対して経済制裁を発動したことにより、トルコリラが一斉に売られて価格が急落しました。

トルコリラショックのチャート

このトルコショックでリラは一時的に対ドルで2割も急落したので、コツコツスワップポイントを貯めていたトレーダーにとってはかなり痛い出来事になりました。

経済成長の見通しが不透明だったり財政不安を抱えたりしている高金利通貨ほど、念入りな分析が欠かせません。

特に、新興国のような経済を成長させたい国は高金利政策を実施することで、金利目的の投資家が集まりやすくなり、一時的に外貨を集めることができるため高金利政策を打ち出します。

しかし、高金利政策を実施する新興国は財政不安を抱えている場合も多く、その不安感が相場の下落に繋がることがあるのです。

では、危険な高金利通貨はどのように見分ければ良いのでしょうか?

スワップポイントを狙うには危険な高金利通貨の見分け方

ここからはハイリスクな通貨の見分け方について紹介していきます。

高金利通貨のうち、特に以下の政策を行なっている国の通貨は注意が必要です。

  1. インフレの抑制のための高金利政策
  2. ばら撒き政策

インフレの抑制の高金利政策は危険

インフレの抑制のために高金利政策が行われることがありますが、時として経済の下落(為替の下落)を引き起こすことがあります。

日本でもバブル崩壊のきっかけは金融引き締めでした。当時の日本の公定歩合は6.0%、預金金利は8.5%にまでなっていましたが、今ではマイナス金利を導入するまで金利が低下しています。

あまりにも高金利な通貨はインフレが加熱し過ぎている可能性があります。

インフレの抑制を目的とした高金利通貨はスワップ運用に向いていますが、想像を超える大暴落を引き起こす可能性があるので、どこかで売り抜けることを検討する必要があります

そのためにも、インフレ状況を調査して「まだ成長余地はあるのか?」「現地の投資状況はどうなっているのか?」などを常に見張るようにした方が良いでしょう。

金利が高いほど通貨リスクが上昇していると考えてください。

ばら撒き政策は危険

独裁政権下など、ばら撒き政策によって金利が上昇している国の通貨はリスクが高いと言えます。
※ばら撒き政策とは、政党の支持を高めるために、国家の財政を無視して間接的または直接的に国民へ資金を配布する施策のことです

例えば、2008年にジンバブエで年率2億%のインフレが起こり、2015年には通貨が廃止されることになりました。これは当時のムガベ政権がジンバブエドル(ZWD)を大量に刷ってしまったことや、政府が農地の強制収用や株式の強制剥奪などを実施して物資が不足し、経済の負の連鎖が止まらずに加速した結果です。

当たり前ですが、流通する物資が不足している中で通貨量が増えれば、物価は急騰します。ジンバブエでは、1980年には1USD=0.68ZWDであったのが、2015年には1USD=3.5京ZWDに推移し、最終的には米ドル比で514京%も通貨価値が下落したことになりました。

高金利通貨として現在人気のトルコリラもエルドアン大統領の政権で労働者の賃金底上げや低所得者への減税、年金ボーナスの支給といったばら撒き政策をしています。中東不安などもあいまって、2008年に1TRY=98JPYあったのが、2018年には一時1TRY=15円台をつけ通貨価値が最高値の6分の1まで低下しました。

その他のリスクもしっかり把握する

地政学リスクや政権交代、金融政策の変更、投機筋の仕掛け等による暴落リスクもあります。

高金利通貨をハイレバレッジで保有するのは、リスクが高すぎるため現実的ではありません。

通貨の価値が落ち、スワップ益以上に通貨価値が下落してしまっては利益になりません。そのためスワップ運用では、情報収集をして投資価値があるかを事前に見極めることが何よりも大切なのです

スワップポイントがマイナスに?気をつけるべき3つの取引

スワップポイントによる収益を狙っていても、スワップポイント自体がマイナスになってしまうこともあります。

スワップポイントを支払う場合やマイナスになる場合は限られているので、その中でも特に3つの事例を紹介していきます。

【スワップポイントがもらえない3つの場合】
  1. 高金利通貨で低金利通貨を買う取引はマイナスに
  2. 当日売買だとスワップポイントが付かない
  3. 土日・祝日のスワップは繰り越して付与

1.高金利通貨で低金利通貨を買う取引はマイナスに

スワップ利益は低金利通貨で高金利通貨を買った時に発生するとお伝えしましたが、高金利通貨で低金利通貨を買った場合はスワップポイントがもらえないどころか、支払うことになります

例えば、トルコリラを「買い」ではなく「売り」でエントリーするとスワップ損が生じます。もし仮にレバレッジをかけたら、スワップ損もより大きくなるので注意が必要です。

どの国の通貨にも政策金利は存在するので、ポジションを翌日に持ち越した際にはスワップ益またはスワップ損が発生します。長期投資におけるスワップ損は固定的にかかる損失となるので、なるべく抑えたいところです。

2.当日決済だとスワップポイントが付かない

ポジションを当日決済する場合はスワップポイントがつきません

スワップポイントはポジションを保有したままニューヨーククローズ(午前7時)をまたぐ(ロールオーバー)のタイミングで付与される仕組みになっているので、当日決済ならばスワップポイントは発生しないのです。

スワップポイントがいつ付与されるのか

ここでの当日決済とは、ポジションを保有してからニューヨーク市場がクローズする前の午前7時(サマータイム期間は午前6時)までに決済することを指します。

スワップポイントを狙って取引をしてもポジションをロールオーバー時に持っていないとスワップポイントがつかないので注意してください。

また、FX会社ごとにスワップポイントが付与される時間は前後するので、時間に余裕を持って決済するようにしましょう。

3.土日・祝日のスワップは繰り越し付与

FX市場は、土日・祝日が休みとなっているので、土日祝日はスワップポイントが発生しません。しかし、スワップポイントはきちんと365日分発生します。

FX取引はスポット取引(注文が約定した2営業日後に決済を行う取引手法)で行われるので、木曜日に土日を含む3日分のスワップポイントが発生するような仕組みになっています

木曜日に約定された取引は2営業日後に決済され、それは休日である土日を終えた月曜日となります。決済日までに土日を挟むため、木曜日のロールオーバー時は土日を含む3営業日分の繰り越しが行われ、通常時の3倍のスワップポイントが付与されるのです。

祝日がある場合も仕組み自体は変わりません。約定日に対して2営業日後が決済日となるので、間に祝日を挟む場合は繰り越しでスワップポイントが付与されます。(付与日などは利用するFX会社によって異なります。)

GWのように祝日が連続する日は、連休日数分のスワップポイントが一度にもらえます。

スワップポイントのまとめ
  • スワップポイントとは、2国間の政策金利の差こと
  • スワップポイントは、日本のような低金利の通貨で高金利の通貨を買い、保有すると受け取れる

ただし・・・

  • 高金利通貨は通貨自体の価格が下落してしまうリスクも大いにあります
    特に、ばら撒き政策やインフレを抑制するために高金利政策をしている国はリスクが大きいと言えるでしょう
  • スワップポイント狙いで長期運用する際は、国の経済情勢や政治状況を踏まえてトレードするか判断することが大切です

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