南アフリカランドのスワップポイント比較!会社選びで約5万円の差分?おすすめ会社を徹底解説
更新日時:
南アフリカランドのスワップポイントを比較して、利回りの良い運用をしたいと思う人も多いでしょう。
実は、FX会社のスワップポイントを比較せずに口座を選ぶと1年間で最大5万円以上*損してしまう(受け取る額に差が出てしまう)ケースもあります。
*南アフリカランドで10万通貨を1年保有した場合「南アフリカランドのスワップ運用を検討しているけど他の高金利通貨ペアと比べてどうなんだろう…」こんな方も中にはいるのではないでしょうか。
南アフリカランドは、2023年11月時点では通貨の将来性に少し不安は残るものの、メキシコペソに次ぐスワップにおすすめの通貨ペアとなっています。
この記事では、南アフリカランドのスワップポイントを10社徹底比較。会社毎の差分がスワップ運用の利回りにどう影響するかも徹底比較します。
また、南アフリカランドの特徴を踏まえた、運用のポイントについても紹介するので、今からFXやスワップ運用を始める初心者の人はぜひ、参考にしてください。
この記事に書いてあること
- 南アフリカランドのスワップポイント運用をする場合おすすめのFX会社はLIGHT FX
- スワップ運用を考えているなら基本的にはスワップが高い会社を選択すればOK
- 南アフリカランドで取引するならリスク管理が非常に重要
南アフリカのスワップポイント10社比較
FX会社 | 1日の付与額 | 1年間の利益 | 特徴 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
公式サイト |
◎ 200円 |
◎ 73,000円 |
新サービス「LIGHTペア」のスワップは業界最高水準 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
高金利通貨ペアのスワップポイントが高水準 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
スワップポイントも高い業界最大手 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
高金利通貨のスワップポイントが高い | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
最短1時間で口座開設が可能 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 161円 |
○ 58,765円 |
高いスワップポイントと狭いスプレッドを両立している | 公式サイト |
公式サイト |
○ 160円 |
○ 58,400円 |
少額からFXを始められる | 公式サイト |
公式サイト |
○ 160円 |
○ 58,400円 |
情報力が魅力のFX会社 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 150円 |
○ 54,750円 |
業界最小の1通貨から取引が可能 | 公式サイト |
公式サイト |
△ 70円 |
△ 25,550円 |
その他の投資も検討している人におすすめ | 公式サイト |
*10万通貨あたりのスワップポイントを記載(2023年6月の1日分の付与額・年間の試算は1日の付与額×365日で計算)
南アフリカランド以外のスワップポイント運用も気になる方はスワップポイントを比較している記事もしくは下記画像を参考にしてみてください。
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自分に合ったFX口座を診断してみる当メディアでは、金融庁に「金融商品取引業者」として登録されている会社のみを紹介しています。無登録の会社はいっさい掲載しておりません。
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目次
南アフリカランドのスワップポイントをFX会社10社で比較!
南アフリカランドのスワップポイントの付与実績をFX会社10社を調査し比較しました。スワップポイント狙いの運用をする際は、「付与されるスワップポイントが高いFX会社」を選ぶのがおすすめです。どの会社が高い付与額なのかチェックしてみましょう。
南アフリカランドのスワップポイント・スプレッド比較一覧表
南アフリカランドのスワップポイントが高い会社を10社比較しました。また、実質的な取引手数料となるスプレッドも比較しています。南アフリカランドでのスワップポイント運用を考えている人はこの中から選んでみてはいかがでしょうか。
南アフリカのスワップポイント10社比較
FX会社 | 1日の付与額 | 1年間の利益 | スプレッド | 特徴 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
公式サイト |
◎ 200円 |
◎ 73,000円 |
0.9銭 | 新サービス「LIGHTペア」のスワップは業界最高水準 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
1.3銭(原則固定) | 高金利通貨ペアのスワップポイントが高水準 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
0.9銭 | スワップポイントも高い業界最大手 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
0.8銭 | 高金利通貨のスワップポイントが高い | 公式サイト |
公式サイト |
○ 180円 |
○ 65,700円 |
1.0銭 | 最短1時間で口座開設が可能 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 161円 |
○ 58,765円 |
0.9銭 | 高いスワップポイントと狭いスプレッドを両立している | 公式サイト |
公式サイト |
○ 160円 |
○ 58,400円 |
0.88銭〜 | 少額からFXを始められる | 公式サイト |
公式サイト |
○ 160円 |
○ 58,400円 |
0.3銭 | 情報力が魅力のFX会社 | 公式サイト |
公式サイト |
○ 150円 |
○ 54,750円 |
1.0銭 | 業界最小の1通貨から取引が可能 | 公式サイト |
公式サイト |
△ 70円 |
△ 25,550円 |
0.9銭 | その他の投資も検討している人におすすめ | 公式サイト |
*10万通貨あたりのスワップポイントを記載(2023年6月の1日分の付与額・年間の試算は1日の付与額×365日で計算)
最新の付与額を比較したところ、LIGHT FXなどのスワップポイントが高いことがわかります。
1年間の利益金額比較!FX会社ごとに得られるスワップポイントは異なる
続いて、実際に1年運用した時にいくらスワップポイントを受け取ることが出来るのか、各社の付与実績をベースに算出しました。
南アフリカランドでのスワップ運用では「1年間でいくらの利益が得られるのか」を把握しましょう。
南アフリカランドのスワップポイントの場合は取引する会社によっては最大で約5万円も受け取れる金額に差分があることがわかります。
メキシコペソのスワップ運用におすすめのFX会社3選
受取スワップを軸に、その他の機能やサービスなどを考慮して、スワップ運用に有利な機能や特性を備えた口座を3社厳選してみました。
LIGHT FX:LIGHTペアのスワップは業界最高水準
◎ メリット | × デメリット |
---|---|
・スワップポイントの事前引き出しができる ・3つの高金利通貨ペアの取扱があり、スワップポイントが高水準 |
・LIGHT FXがサービスを提供しているのは、FXの裁量トレードのみ |
LIGHT FXも、スワップポイントの事前引き出しができるFX会社の1つです。メキシコペソ/円、トルコリラ/円、南アランド/円といった高金利通貨ペアの取扱があるため、蓄積されたスワップポイントで買い増しすることで、決済せずとも複利運用が可能になります。
こんな人におすすめ
- ポジションを決済せずにスワップポイントを使いたい人
- 高金利通貨ペアのスワップが高い会社を選びたい人
LIGHT FXの基本情報
LIGHT FXの基本スペック | |
---|---|
スワップポイント | 南アフリカランド/円 (買い:30 売り:-30) メキシコペソ/円 (買い30 売り:-30) 米ドル/円 (買い:240 売り:-240) トルコリラ/円 (買い:30 売り:-30) |
通貨ペア数 | 44通貨ペア |
取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド (ドル/円) |
0.2銭* |
口座開設の 最短日数 |
翌営業日 |
サポート | 平日10:00~17:00 |
デモトレード | × |
キャッシュ バック金額 |
新規口座開設+取引量に応じて最大100万円 |
※スワップポイントは7月の1日分の付与額。
GMO外貨:高金利通貨ペアのスワップポイントが高水準
◎ メリット | × デメリット |
---|---|
・高金利通貨ペアのスワップポイントが高水準 ・毎営業日にスワップポイントの受取りが可能 |
・受け取れるニュース先が1つのみのため、情報収集には向いていない |
GMO外貨は高金利通貨ペアで高水準のスワップポイントを提供している会社です。人気の高いメキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円などの高金利通貨は、他社FX業者と比べても高水準となります。
原則、毎営業日にスワップポイントの受取りが可能なため、スワップ益での再投資をおこなうことも可能です。
こんな人におすすめ
- スワップポイントが安定して高いFX会社を選びたい人
- スワップ益を毎日受取り、再投資で利益をあげたい人
GMO外貨の基本情報
GMO外貨の基本スペック | |
---|---|
スワップポイント | 南アフリカランド/円 (買い:18 売り:-38) メキシコペソ/円 (買い:27 売り:-47) 米ドル/円 (買い:199 売り:-209) トルコリラ/円 (買い:15 売り:-45) |
通貨ペア数 | 24通貨ペア |
取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド (ドル/円) |
0.2銭* |
口座開設の 最短日数 |
即日 |
サポート | 平日・祝日 午前8:00~午後5:00(土日休み) |
デモトレード | ◯ |
キャッシュ バック金額 |
新規口座開設&お取引で最大55万円キャッシュバック |
※スワップポイントは7月の1日分の付与額。
GMOクリック証券:全体的にスワップが高水準
◎ メリット | × デメリット |
---|---|
・高金利通貨はもちろん、ドル円などメジャーな通貨ペアのスワップも高水準 ・スワップポイントの事前引き出しが可能 |
・強制ロスカットされると手数料が発生する |
GMOクリック証券は、口座数78万以上を誇る業界大手。最小取引単位は1,000通貨で少額取引にも対応、パソコン・スマホともに取引ツールがハイスペック、コールセンターも月曜日8:00~金曜日17:00の長時間で稼働しているなど、大手ならではの総合力の高さが魅力です。
スワップポイントも比較的高水準で、ポジションを決済せずスワップポイントだけを受け取ることも可能です。
こんな人におすすめ
- ユーザー数の多い大手を選びたい人
- ポジションを決済せずにスワップポイントを使いたい人
GMOクリック証券の基本情報
GMOクリック証券の基本スペック | |
---|---|
スワップポイント | 南アフリカランド/円 (買い:18 売り:-18) メキシコペソ/円 (買い26 売り:-26) 米ドル/円 (買い:198 売り:-201) トルコリラ/円 (買い:13 売り:-30) |
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭* |
口座開設の最短日数 | 即日 |
サポート | 月曜日8:00~金曜日17:00 |
デモトレード | ◯ |
キャッシュバック金額 | 最大554,000円 |
※スワップポイントは7月の1日分の付与額。
南アフリカランド/円長期チャートの推移
こちらは、南アフリカランド/円の2006年4月から2023年11月までの月足チャートです。
この約15年間での最高値は2006年4月につけた19.7円、最安値は2020年4月につけた5.6円で、両者の変動幅は14円ほどです。
長期的な視点で見ると、2006年以降は円高・南アフリカランド安の下降トレンドが続いているといえます。
大きく下落した局面は、2008年と2015~2016年の2か所です。
2008年の下落はいわゆるリーマンショックによるもので、このとき南アフリカランド/円は約14円から半値の水準となる7.7円まで短期間で暴落しました。その後、少し持ち直して11円台まで回復しましたが、2011年後半から2014年にかけては9~11円のレンジ相場で推移。
そして、2015~2016年には資源価格の急落や中国経済低迷などの影響を受けて大きく下落し、一時6円台まで値を下げました。
2018年に9円台まで一時的に切り返す局面も見られましたが、そこから下降基調が続き、2020年4月にはコロナショックの影響で史上最安値となる5.6円をつけました。
コロナショック以降は経済回復への期待や、南アフリカ準備銀行(SARB:South African Reserve Bank)による利上げ観測が高まっていることから、8円ほどまでに回復しています。
南アフリカランド/円の上昇基調は続くと見た場合、上値のメドは2018年の高値9円台前半になります。
その一方で、上がり過ぎという見方もあり、下落に転換するリスクがある点にも注意が必要です。下値メドはコロナショックでつけた5.6円付近になるでしょう。
南アフリカランドの特徴
スワップポイントで利益を狙うなら、日々受け取る利益をコツコツと積み上げるような長期運用が前提となります。
つまりポジションを長期間保有し続けることになるので、南アフリカがどういった国なのか、長期的な視野での分析も必要になるでしょう。
以下に基本的な国のデータを記載したので、南アフリカランドのリスクについてもしっかりと把握しておきましょう。
南アフリカの基本情報
<基本データ>
国名 | 南アフリカ共和国 |
---|---|
格付け | ムーディーズ:Ba2/スタンダード&プアーズ:BB-/フィッチ:BB-(いずれも2021年時点) |
政策金利 | 7.25%(2023年4月時点) |
インフレ率 | 5.84%(2023年10月時点) |
南アフリカはアフリカ大陸の南端に位置する国で、国土面積は日本の約3.2倍あります。
金やプラチナ、ダイヤモンド、バナジウム、クロム、マンガンなど天然資源が多く産出される世界有数の資源国家で、南アフリカランドは資源国通貨に位置づけられています。
貿易では中国や米国、ドイツが主要相手国となっており、特に中国との結びつきが強いです。そのため、南アフリカランドは資源価格や中国の景気の影響を受けやすいという特徴があります。
国の格付け
国債格付けに関しては、ムーディーズが「Ba2」、スタンダード&プアーズとフィッチが共に「BB-」となっています。
南アフリカランドは同じ高金利通貨として知られるトルコリラより評価は高く、リスクも控えめだといわれています。しかし、投資不適格級というネガティブな評価で、投資リスクは平均よりも高めです。
投資不適格級という評価
投資不適格級の国債は、「ジャンク債」とも呼ばれます。投資適格級の国債に比べてデフォルトリスク(信用リスク)が高く、利回り(リターン)も高いので、ハイリスクハイリターンです。
代表的な高金利通貨であるトルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドのうち、メキシコペソは投資適格級で、トルコリラと南アフリカランドが投資不適格級となっています。
先進国に比べ、南アフリカは政治的にも経済的にもまだまだ不安定なため、南アフリカランドを取引する際にはリスク管理が非常に重要になってきます。
政策金利の推移
政策金利は、リーマンショック前の2008年には12.00%という高水準でしたが、リーマンショック以降は経済状態の悪化を背景に継続的に引き下げられ、2012年7月には5.00%に。
その後は長らく5.00~7.00%の間で推移していましたが、2020年4月には4.25%に引き下げられ、同年7月以降はコロナ禍の中で過去最低となる3.50%にまで下げられました。
その後は徐々に政策金利も引き上げられ、2023年11月時点では8.25%となっています。
引用-外為どっとコム:南アフリカの政策金利の推移ちなみに政策金利の推移については、外為どっとコムのサイト内で各国のデータを確認できるのでおすすめです。
南アフリカのインフレ率
コロナ前、南アフリカのインフレ率は4~5%前後で推移していましたが、コロナ後にインフレ圧力が高まったことを受け、南ア中銀は政策金利を引き上げ、2023年10月時点で5.84%となっています。
それによりインフレ率は鈍化し、近年では中銀が定めるインフレ目標(3~6%)のレンジ内に収まる状態。政策金利も8.25%となってからは据え置かれ、1年半以上に及んだ利上げ局面もいったんの休止を見ています。
ただし、南アフリカでは電力不足が深刻化しており、景気に悪影響を及ぼす状況が続いています。また世界情勢もあって食料やエネルギーのインフレリスクは依然としてあり、先行きの不透明感はぬぐえません。
南アフリカランドのスワップ運用のポイント6つ
続いて、南アフリカランドを取引する上で押さえておきたいコツを見ていきましょう。
- スワップポイントと政策金利の関係
- 高金利通貨なのでスワップ狙いに最適
- 価格が安いので10万通貨単位で考えることが多い
- 長くポジションを持ち、強制ロスカットは絶対に回避する
- ショック相場時に底値仕込みを狙う
- スプレッドが広いため裁量トレードにはあまり向かない
それぞれについて解説をしていきます。そもそものスワップポイントの仕組みやどのようにして利益を得ていくのか知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
スワップポイントと政策金利の関係
引用-外為どっとコム:南アフリカの政策金利の推移南アフリカの政策金利は2023年11月時点で8.25%と高水準ですが、これは不変ではありません。実際に2020年~2021年ごろには3.5%に引き下げられていましたし、その頃には受け取りのスワップ額も減少しました。
南アフリカランドのような新興国通貨の場合、政治・経済情勢により政策金利がいきなり大きく下げられるケースもあります。それに伴って獲得できるスワップポイントが減ってしまい、いつのまにかプラス収益を得られなくなっていた…という可能性も無きにしもあらずです。
スワップ狙いの運用では、政策金利の推移を常に頭に入れておく必要があります。また、FX会社が提示するスワップポイントは日々変動するため、こまめにチェックするようにしましょう。
政策金利に関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
>>政策金利とは?為替相場への影響や投資に役立てるアイデアを解説
政策金利のしくみ
政策金利の引き上げや引き下げは、各国の中央銀行が景気の良し悪しを見ながら決めていきます。
景気が良い場合には景気の過熱感や過剰なインフレを抑制するために政策金利を高く設定し、逆に景気が悪い場合には政策金利を低くして、市場にお金がたくさん出回るようにするのが基本です。
高金利通貨なのでスワップ狙いに最適
上で解説したようにスワップポイントには変動リスクがつきものですが、とはいえ南アフリカランドは、トルコリラやメキシコペソと並ぶ高金利通貨として有名。スワップポイントを狙った運用を行う投資家には魅力的な通貨といえます。
南アフリカの政策金利は2023年11月時点で8.25%となっており、-0.1%という超低金利の日本との金利差は8%以上あります。
日本円との通貨ペアである南アフリカランド/円の買いポジションを保有すれば、その金利差分をスワップポイントとして受け取ることが可能です。
このスワップポイント狙いが、南アフリカランドを取引する上でのメイン戦略となります。
ただ、スワップポイントは売りポジションを保有した場合には反対に支払わなければならないので、その点には注意して取引する必要があるでしょう。
南アフリカランドのスワップポイント
南アフリカランドのスワップポイントを振り返ると、日本国内でFXが流行り出した2000年代から今まで、常に高スワップをキープしています。
かつては高金利通貨として名を馳せたものの、徐々に金利が引き下げられ、今や低金利通貨となってしまった豪ドルやNZドルといった通貨もある中で、南アフリカランドの金利は比較的高いバランスを保っているといえるでしょう。
金利低下のリスクが比較的低い点も魅力の一つです。
価格が安いので10万通貨単位で考えることが多い
南アフリカランド/円の価格は、2023年11月29日時点で約7.9円と、10円を下回っています。
米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円といった主要通貨ペアに比べて価格が安いため、それらの10倍の単位を基準として10万通貨単位で考えることが多く、ほとんどのFX会社が、南アフリカランド/円のスワップポイントを10万通貨単位で表記しています。
1万通貨の取引で発生するスワップポイントは、その金額の10分の1になる点に注意しましょう。
証拠金が少なく済む南アランド
南アフリカランド/円は相対的に価格が安いので、取引に必要な証拠金が比較的少なくて済むというメリットがあります。
通貨ペア | 1万通貨取引の最低必要証拠金(レバレッジ25倍) | 1,000通貨取引の最低必要証拠金(レバレッジ25倍) |
---|---|---|
米ドル/円 | 59,200円 | 5,920円 |
ユーロ/円 | 64,800円 | 6,480円 |
ポンド/円 | 74,800円 | 7,480円 |
豪ドル/円 | 39,200円 | 3,920円 |
NZドル/円 | 36,400円 | 3,640円 |
南アフリカランド/円 | 3,200円 | 320円 |
米ドル/円=148円、ユーロ/円=162円、ポンド/円=187円、豪ドル/円=98円、NZドル/円=91円、南アフリカランド/円=8円で算出
南アフリカランド/円を取引するのに必要な証拠金は、1南アフリカランド=8円で計算すると1万通貨取引で3,200円、1,000通貨取引ならたった320円と、他の通貨ペアに比べ圧倒的に少ないです。
例えば、米ドル/円は1万通貨取引で59,200円、1,000通貨取引で5,920円必要ですから、その15分の1以下の資金で済みます。
ただし元の価格が安いため、スワップポイントも少なくなります。
長くポジションを持ち、強制ロスカットは絶対に回避する
スワップポイント狙いの運用は、ポジションの長期保有が基本となります。
なぜなら、スワップポイントはポジションの保有日数に応じて日割りで蓄積されていく仕組みで、1日あたりのスワップポイントは小さくても、数週間、数か月、数年と継続すればするほど大きな運用益となるからです。
例えば、南アフリカランド/円で1万通貨の買いポジションを保有した場合、1日あたり17円のスワップポイントが得られるとします。1日あたりに受け取れる額は少ないですが、このポジションを1年間(365日)持ち続ければ6,205円の収益です。これが30万通貨の取引であれば、186,150円になります。
1万南アフリカランド | 30万南アフリカランド | |
---|---|---|
1日目 | 17円 | 510円 |
2日目 | 34円 | 1,020円 |
3日目 | 51円 | 1,530円 |
1年間 | 6,205円 | 186,150円 |
とはいえ、長期でポジションを保有する場合は為替変動による利益や損失の幅が大きくなりやすいので、強制ロスカットに注意する必要があります。
強制ロスカットにならないようにするためには、証拠金維持率をなるべく高く保つ必要があります。
よって、価格が意図しない方向へ変動しても耐え続けられるよう、レバレッジは最大でも2倍程度に抑えるようにしましょう。2倍以下なら証拠金不足に陥る可能性は低くなり、よほどの暴落が起きない限り、強制ロスカットを回避できます。
ツールを活用してレバレッジを設定する
スワップポイント狙いの運用では、自分の資金に見合ったレバレッジ設定が必要不可欠です。
FX会社によっては、簡単な入力で実行レバレッジやロスカットラインなどを算出できる便利なツールが用意されている場合もあるので、積極的に活用しましょう。
以下はみんなのFXの専用ツールです。
ショック相場時に底値仕込みを狙う
スワップポイントで着実に利益を上げるには、スワップポイントだけに注目するのではなく、為替差益も考慮しなければいけません。
貯まったスワップポイントを為替差損が上回り、トータルでマイナスになってしまっては本末転倒です。
南アフリカランド/円をはじめとする高金利通貨ペアは、いかに底値で買えるかがポイントになります。
例えば、リーマンショックやコロナショックといった暴落時に底値で南アフリカランド/円の買いポジションを保有できれば、長期的に為替差益とスワップ益の両方を得ることが可能です。
こちらはコロナショック時の南アフリカランド/円の日足チャートです。
底値となった5.6円~6.0円あたりで買いポジションを仕込んでおけば、スワップポイントによる利益はもちろん、大きな為替差益を得ることができました。
ショック相場時は、スワップポイント狙いの運用を始める絶好のチャンスとなるわけです。
スプレッドが広いため裁量トレードにはあまり向かない
南アフリカランド/円はスプレッドが広いため、スキャルピングやデイトレードといったアクティブな短期売買には向いていません。スプレッドが広いと、1回のトレードでそれをカバーするための値幅を狙わなければならず、利益を上げにくいからです。
2023年11月現在、南アフリカランド/円のスプレッドを0.8銭~1.3銭くらいに設定するFX会社が大半を占めていますが、中には15.0銭ほどのかなり広いスプレッドを提示しているところもあるので、取引する前に確認するようにしましょう。
南アフリカランド/円のスワップポイント狙いの運用では、スプレッドの狭い口座を使ってできるだけ安値で買いを入れ、そのポジションを長期保有するのが鉄則です。
南アフリカランドのスワップポイント運用に関するよくある疑問
南アフリカランドでの長期運用をしたい人が気になる、「よくある疑問」についてまとめました。
南アフリカランドのスワップポイントだけで生活することは可能ですか?
かなり難しいです。2023年11月現在、南アフリカランドを1万通貨保有しているときの1日分の付与額は、高いFX会社でもおおむね17円程度です。
つまり、1万通貨の保有ではとても生活できるレベルではないため、「スワップポイントだけで生活」を考えるなら大量のポジションを保有しなくてはなりません。
南アフリカランドのような高金利通貨をハイレバレッジで保有するのは危険なので、レバレッジ1倍で大量のポジションを保有するためには、資金も必要になります。
仮に1ランド8円のとき、レバレッジ1倍で100万通貨を保有する場合、必要な資金は800万円です。100万通貨を保有していても1日分の付与額としては1,700円なので「スワップポイントだけで生活」のハードルは高いと言わざるを得ないでしょう。
南アフリカランドでスワップポイント運用する際の注意点は?
ハイレバレッジにならないように注意する必要があります。
南アフリカランドを含む高金利通貨は、先進国通貨よりも価格変動リスクが高く、さまざまな理由で急変動する可能性があるためです。
レバレッジは基本的には1倍(レバレッジなし)で、高くても2倍までという意識を持っておいた方がいいでしょう。
他の高金利通貨と南アフリカランドの違いは何ですか?
FX業界で高金利通貨というと、南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラなどが有名です。
その中で南アフリカの特徴としては、世界有数の資源国ということ、また中国との繋がりが強いという点なども挙げられるでしょう。
南アフリカランドのスワップポイント運用はリスクなく利益を出せますか?
スワップポイントは、為替相場の差益・差損とは関係なく、日々付与されます。
そのため「為替の値動きに関係なく利益を出せる手法」と思われがちですが、当然ながらリスクなく利益を出せる手法などはありません。
ポジションを保有した後に価格が下がり続ければ含み損が拡大していきますし、ロスカットになったときの損失が、スワップポイントで得た利益を上回ってしまう可能性もあります。
またスワップポイント自体も不変ではなく、金利差が縮小すれば受取り額が減ったり、場合によっては受取りと支払いが逆転する可能性もゼロではありません。
南アフリカランドのスワップ運用に必要な資金は最低でいくらくらいですか?
2023年11月時点で南アフリカランドの相場は、1ランド約8円です。そのため、レバレッジなしで1万通貨を保有するなら8万円、レバレッジ2倍なら4万円が最低資金となります。
1000通貨で運用するのなら8,000円あるいは4,000円が最低資金となりますが、得られるスワップポイントも1日に1円というレベルになってしまうので、1万通貨あるいは10万通貨を保有できる資金を想定しておいた方がいいでしょう。
記事内で繰り返し触れているとおり、ハイレバレッジでの運用はおすすめできません。
記事の編集責任者
FINANCIAL JOURNAL編集長
齋藤直人
編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。
雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。
FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips
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