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FXはサラリーマンでも可能!利益を出すコツや失敗を防ぐための注意点

会社勤めをしているサラリーマンは、当然ながら1日の大部分を「本業」に費やすことになるでしょう。FXに興味はあるけど、片手間にやっても利益を出せるのかな?」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、自身の資金に見合った取引、見合った利益を狙うのであれば、十分に可能性はあります

この記事では以下のポイントについて解説しているので、FXで副収入が得られないかと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

サラリーマンがFXする際のポイント

  • サラリーマンの約6割がプラスになっているという調査結果がある
  • FXを始めとする投資は、「副業」にはあたらない
  • サラリーマンがFXを始めるうえで注意しておきたいこと
※本記事は、提携する企業のPR情報が含まれます。 掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。

FXでサラリーマンが利益を出すことは可能?

副業や資産運用が当たり前になり、終身雇用が当たり前ではなくなってきている時代。サラリーマンだからこそ、投資について一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

投資というと身近なところでは株やFXがあります。企業勤めのサラリーマンなら株はなんとなく馴染みがありますが、はたしてサラリーマンがFXで利益を出すことは可能なのでしょうか?

結論からいうと、サラリーマンでもFXで利益を出すチャンスはあります。

始めたばかりの頃は負けることの方が多いでしょう。しかし、経験を積んでいけば1か月に数千円〜数万円、場合によっては数十万円の利益を出せる可能性は十分にあります。

ちなみに、いわゆる「億トレーダー」のイメージで毎年何千万円も稼げる印象を持っている人もいるかもしれませんが、そのような世界には並大抵の努力ではたどり着けないことは理解しておきましょう。

実際に約6割のサラリーマンがFXで利益を出している

実際に約6割のサラリーマンがFXで利益を出している

2018年に金融先物取引業協会が発表した、「外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査」によると、アンケートに回答したFX経験者1000人のうち、約6割が利益を出していると回答しています。

FXで利益を出している人の割合*(P12「Q15 FXによる昨年の利益額(損失額)について」を参照)。

職業別に見ても、常勤雇用(役員・管理職)は73.6%、常勤雇用(非管理職)は60.4%が利益を出しており、サラリーマンも利益を出している人の方が多いことが分かります。

利益額を見てみると、「20万円未満」が35.6%で最多。このデータからも、FXとは簡単に大きく稼げるものではなく、実際はお小遣い程度を稼いでいる人の方が多いことがわかります。

つまりFXは一攫千金を狙うのではなく、趣味などに使えるお金の一部を稼ぐ、将来に向けてコツコツと利益を積み重ねていくことを目標に始めるのが良いでしょう。

もちろん投資である以上、損失を出す可能性もあります。リスク管理をきちんとしながらトータル面でプラスを目指せば、サラリーマンでも利益を出すチャンスは十分にあります。

FXは副業に該当しないためサラリーマンでもできる

「FXは副業に該当するの?」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、大丈夫です。一般的には、FXは副業には該当しないと認識されています。

副業とは「本業とは別にアルバイトなどの労働を行い、収入を得ること」を指します。FXや株などを始めとする投資は労働ではないので、副業ではありません。

また、副業が全面的に禁止されている公務員に関しても、FXは副業扱いにはなりません。国家公務員法で副業は禁止されていますが、投資を禁止しているわけではないからです。

e-gov法令検索より抜粋
国家公務員法 第103条第1項 職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
国家公務員法 第104条第1項 職員が報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する。

地方公務員法にも副業に関する条文が書かれていますが、同様に投資を禁止しているわけではありません。

地方公務員法第38条 職員は、任命権者の許可を受けなければ、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下この項及び次条第一項において「営利企業」という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。ただし、非常勤職員(短時間勤務の職を占める職員及び第二十二条の二第一項第二号に掲げる職員を除く。)については、この限りでない。

要するに、「公務員をしつつ、アルバイトなどの兼職や企業経営は禁止」ということです。FXや株式投資は投資なので、副業にはなりません。公務員でもFXを始めることは可能です。

サラリーマンがFXを始めるときに意識しておきたいこと

サラリーマンがFXを始めるときに意識しておきたいこと

FXを始める際に意識しておくべきことを解説します。サラリーマン、経営者、主婦、大学生、いずれの属性であっても、FXを始めるにあたって事前に意識しておきたいことはみんな一緒です。しっかり押さえておきましょう。

サラリーマンがFXを始めるときに意識しておきたいこと

  • FXについて勉強する
  • デモトレードや少額から始めてコツを掴む
  • 自分の生活リズムと合ったトレードをする
  • 勝ち負けを繰り返しながら利益を出していくことを理解する

FXについて勉強をする

FXをギャンブルだと勘違いしている人も多いですが、FXはれっきとした投資です。

極論すれば、相場は「上がるか下がるか」の2択なので、勘でトレードしてもビギナーズラックで勝てることはあります。しかし、勘で続けているうちに勝てなくなって損失が膨らみ、FXを続けられなくなってしまった人は後を絶ちません。

継続的に利益を出せるようになるには、FXの仕組みをきちんと理解することが大切です。

現在はFXに関する書籍がたくさん出版されています。また、初心者向けのWEB記事や動画、セミナーといった教育コンテンツが充実しているFX会社や証券会社も多くあります。まずは、そういったコンテンツなどでFXを学んでみるといいでしょう。

トレードを始める前にFXの基本について学んだら、その次に取引の経験を積むというように、着実にステップアップしていくことが安定して利益を得られるようになる近道です。まずは相場分析ができるようになることを目指しましょう。

デモトレードや少額から始めてコツを掴む

多くのFX会社では「デモトレード」というサービスを提供しています。

デモトレードとは「仮想資金で実際のチャートや取引ツールを使ってトレードできる」というもの。勝っても負けても実際の利益や損失にならないので、リスクなしでFXの練習ができます。

「FXがどのようなものか体験してみたい」「いきなり実資金でFXを始めるのは怖い」という人はデモトレードから始めましょう。

「デモトレードだと緊張感がないのでリアルトレードをしたい」という場合は、超少額取引ができるFX会社がおすすめ。SBI FXトレードと松井FXならば1通貨から取引が可能です。

例えば、米ドル/円が140円の時だと、140×1=140円なので、約140円あればレバレッジなし(1倍)の取引ができることになります。レバレッジ最大(25倍)で考えるなら、約6円の資金で実取引が可能なので、もはやデモトレード感覚と言ってもいいでしょう。

現在のFX業界では、最小取引単位を「1,000通貨」としているところが主流で、こういった会社でもそれなりの少額トレードが可能です。1,000通貨取引なら、5万円もあればレバレッジを抑えてトレードできます。

自分の生活リズムと合ったトレードをする

FXは平日なら24時間取引が可能です。ネットさえ繋がっていれば、移動時間や休憩時間などの隙間時間にトレードができるので、拘束時間の長いサラリーマンでも比較的取引しやすいといえるでしょう。

注意しておきたいのは、本業がおろそかにならないようにすること。FXは24時間トレードができるため、夜中の3時や4時でも取引できてしまいます。

「熱中しすぎて朝方までトレードを続けてしまって、勤務中に居眠りをしてしまった」、「レートが気になって仕事の間に取引してしまい、仕事が予定通りに進まなかった」などということになったら本末転倒です。

専業トレーダーでない以上、FXはあくまでも副業のような立ち位置です。収入源を増やすという当初の目的を実現するには、本業と両立することが一番の近道です。自分の生活スタイルに合わせたトレードスタイルを見つけましょう。

もし、本業が忙しくてトレードをする時間が取れない場合は、設定しておくと自動で取引をしてくれる自動売買を利用する方法もあります。なかなか時間が取れないのであれば、選択肢の一つとして考えてもいいでしょう。

勝ち負けを繰り返しながら利益を出していくことを理解する

FXはずっと勝ち続けられるわけではありません。プロトレーダーでも勝ったり負けたりを繰り返しながら利益を上げています。トレードにおいて大切なのは総合損益であり、仮に負けが多くても、トレード全体で損失よりも利益が上回っていれば問題ありません。

そのためには損失を限定させることが大切で、トレードにおいて「損切り」は必須の技術といえます。

ありがちなのが「思惑と違ったけど、すぐに元の価格に戻るだろう」と放置した結果、予想外の損失を被ってしまうこと。最悪のケースだと、強制ロスカットになって資金の大部分を失ってしまうこともあります。

資金を守るためにも、一定以上相場が逆行したら潔く損切りをするのがFXの基本。自分で損切りができない場合は、あらかじめ逆指値注文を入れておくのが有効です。エントリー後に設定しておけば、指定した価格に到達したときに自動で損切りをしてくれます。

また、トレードで熱くなることもNG。損失を取り返そうと必要以上に取引量を大きくしたり、無理に売買の回数を増やす、いわゆる「リベンジトレード」をしてしまう人もいます。

リベンジトレードを繰り返すうちに、取り返しがつかないほど損失がふくらみ、退場を余儀なくされるケースも少なくありません。トレードはメンタルが大切なので、負けてしまったら、いったんトレードから離れ、気持ちをリセットすることも有効です。

要約すると、FXにおいて大切なのは「負けトレードは当たり前」だと理解することです。資金を守るために損切りをしっかりと行い、長期目線で淡々とトレードを続けていくことを目指しましょう。

サラリーマンにおすすめのFX会社7選

FXを始めようにも「どのFX会社がいいのだろう?」と悩むこともあるでしょう。ここでは、取引コストや取引ツール、サポート面などを総合的に判断し、サラリーマントレーダーに向いている7社のFX会社を紹介します。

FX会社選びについて詳しく知りたい方は、おすすめFX会社を比較している記事もご覧ください。

GMOクリック証券:業界最大手の口座数を誇り総合力が高い

GMOclick
GMOクリック証券の基本情報詳細
通貨ペア数 20通貨ペア
取引単位 1,000通貨
スプレッド(ドル/円) 0.2銭*
口座開設の最短日数 即日
サポート 月曜日8:00~金曜日17:00
デモトレード
自動売買 ×
スプレッドは原則固定、例外あり

GMOクリック証券は2023年3月時点でFX口座数78万以上となっており、、多くのFXトレーダーから支持されているネット証券です。2022年10月1日から最小取引単位が1,000通貨となり、少額取引も可能になりました。

取引コストであるスプレッドは業界最狭水準、スワップポイントも高めと、基本的なスペックは高水準。取引ツールはPC版、スマホアプリが用意されており、高機能な取引ツールを使ったトレードが可能です。

強制ロスカットが執行されると手数料が発生するというデメリットはありますが、そのデメリットを上回るポテンシャルを持っているからこそ、業界最大手の口座数を誇るほどトレーダーに愛されていると言えます。

FX以外にも、株式やCFD、投資信託、債券などを取り扱っており、1つの口座で多彩な投資が可能なので、株式投資やCFDもやってみたい人に向いています。

公式サイトはこちら

GMO外貨:レバレッジのコントロールが可能

GMO外貨はGMOクリック証券と同じく、GMOフィナンシャルホールディングスの子会社です。

最小取引単位は、現在の業界の主流となっている1,000通貨。少額取引ができる点は初心者には大きなメリットといえるでしょう。

またレバレッジを1倍、10倍、25倍のコースから選択できる(つまりレバレッジの上限を自分で設定できる)ので、リスク管理がしやすいのが魅力です。

「即時出金」に対応しているのも特徴のひとつで、300万円以下かつ8時50分~14時30分に依頼すれば出金手続きが即座に銀行口座へ反映されます。

多くの会社は「即時入金」には対応しているものの出金にはタイムラグがあるので、これはGMO外貨ならではの魅力といえます。

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DMM FX:口座開設数No.1

DMM FX

口座開設数国内No.1のDMM FX。タレントのローラさんを起用したCMが有名で、知名度が非常に高いFX会社です。

スプレッドが狭いことに定評があり、取引ツールも高性能で、スペック面は充実しています。

電話での問い合わせは平日24時間対応。チャットやLINEからの問い合わせも可能と、初心者でも安心して取引できる環境が整っています。

独自の特徴としては、DMM FXにはポイントシステムがあります。取引するたびにポイントが貯まっていき、貯まったポイントは現金化できます。取引量が多い人に嬉しいシステムといえるでしょう。

デメリットは、最低取引単位が1万通貨であること。少額資金で始めたい初心者にはリスクが大きいと感じるかもしれません。

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SBI FXトレード:少額取引が可能で取引コストが抑えられる

SBI FXトレードの最大の特徴は「1通貨単位からトレードできる」こと。これは国内のFX会社だと、実質2社しかありません。

米ドル/円を1通貨取引する場合、為替相場が1ドル=140円なら、140円の資金でレバレッジなし(1倍)の取引が可能。

この場合、相場が1円の値幅で動いても損益は1円なので、デモトレード感覚でリアルトレードができます。SBI FXトレードで取り扱っている34通貨ペア全てを1通貨から取引可能です。

また、スプレッドも業界最狭水準で、取引コストが安いのも嬉しいポイント。少額取引を低コストで実現できるので、実トレードで経験を積みたい人におすすめです。

FXだけでなく、設定した期間で自動的に通貨ペアを購入してくれる「積立FX」や、ビットコインやイーサリアムをレバレッジ取引が可能な「暗号資産CFD」、バイナリーオプションの「オプションFX」なども提供しています。

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松井FX:少額取引に対応しているもう一つのFX口座

松井FX

創業から100年以上の歴史を持つネット証券大手の松井証券が運営するFX取引サービス。総合証券会社だけあって、FX以外にも株式や先物、投資信託などさまざまな金融商品を取り扱っています。

松井FXの口座開設には松井証券の株式口座も一緒に開設する必要があるため、FXと同時に株式投資も始められる点は少しお得です。

前述のSBI FXトレードと同様に、松井FXで取引可能な全ての通貨ペアを1通貨単位からトレードが可能なので、少額取引をしたい人に向いています。

教育コンテンツの充実ぶりも注目したいポイント。動画メディア「マネーサテライト」を運用しており、マーケットの見通し動画やセミナー動画を無料で視聴できます。初心者向けの動画も多く、FXを学ぶ環境が整っています。

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インヴァスト証券:ロジックを選ぶだけで運用を始められる

シストレキャプチャ

FXを始めたばかりの人が自動売買をするなら、インヴァスト証券の「トライオートFX」がおすすめ。

「トライオートFX」はリピート系の自動売買です。リピート系自動売買とは、取引するレンジの上限と下限を決め、そのレンジ内で価格が動いている間は、買いと売りの注文を自動で繰り返す自動売買のこと。その特性上、レンジ相場では特に力を発揮してくれます。

「トライオートFX」では用意されているプログラムを選択するだけで始められるので、FXを始めたものの忙しくて取引する時間が作れないサラリーマンに向いています。オリジナルの売買プログラムを作成することも可能です。

また、AIを育てる「マイメイト」という自動売買サービスも提供しています。これはユーザーがエージェントと呼ばれるAIを作成し、1から育成していくユニークな自動売買。育成ゲーム感覚で運用できます。

育成しない場合でも、すでに作成されたエージェントを選択するだけで運用できます。

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マネースクエア:リピート系自動売買のパイオニア的存在

リピート系自動売買の代名詞といえば、マネースクエアの「トラリピ」です。

トラリピは「トラップリピートイフダン」が正式名称で、取引するレンジの上限と下限を決め、注文本数や1注文あたりの取引数量などを設定すると、そのレンジ内で価格が推移している限り自動で売買を繰り返してくれます。

自分で最適なレンジ幅などを決める必要があるので、ある程度の相場分析が必要です。

トラリピは少額からでも開始できますが、運用資金が大きい方がリスクを抑えられます。公式サイトによると、ユーザーがマネースクエアに預けている残高の平均は約227万円で、平均取引期間は9.9年以上。そして、口座の9割が預り残高を増やしているとのこと。

この結果から、数百万円の資金を長期目線でコツコツと利益を積み上げたい人にトラリピはおすすめです。

セミナーも頻繁に開催しているので、FXの知識を身に付ける環境も整っています。

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サラリーマンがFXを選ぶメリット

サラリーマンがFXを選ぶメリット

本業以外で収入を得るには、投資なら株式や投資信託、副業全体を考えるならクラウドソーシングなどさまざま手段があります。数ある副業の中で、なぜFXを選ぶのか。そのメリットを説明していきます。

  • 平日は24時間取引が可能で時間を気にせず取引できる
  • 副業扱いにならずに副収入にできる可能性がある
  • 初期資金が少額からでも始めることができる
  • 経済についての知識や理解が深まる

平日は24時間取引が可能で時間を気にせず取引できる

FXは平日なら24時間いつでも取引が可能です。これはロンドン市場、ニューヨーク市場、東京市場の三大市場をはじめとする外国為替市場が世界各地に存在しており、どこかの市場が閉じても別の市場で通貨の売買が行われているからです。

例えば、東京市場なら日本時間の17時くらいにクローズします。一方で、ロンドン市場は日本時間の15時くらいにオープンします。つまり、東京市場が閉まっても、ロンドン市場が開いているので取引ができるということです。

9時〜15時しか取引できない株式投資と比較すると、FXは会社から帰宅後や真夜中でも取引が可能なので、サラリーマンに向いている投資だといえるでしょう。

ただし、深夜から早朝にかけてはスプレッドが広がる可能性があるので、その点には注意が必要です。

副業扱いにならずに副収入にできる可能性がある

すでに解説しましたが、一般的にはFXを始めとする投資は副業には該当しないと認識されています。副業禁止の規定がある会社でも問題なく始められます。

もちろん、のめり込みすぎて本業に支障をきたすようなことがあったら問題ですが、投資自体は禁止されていません。

副業が禁止されている公務員においても、国家公務員法、地方公務員法において投資を禁じているわけではなく、公務員でもFXを始められます。

ちなみに、厚生労働省では「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表しています。副業に関して疑問点がある人は目を通しておくと良いでしょう。

初期資金が少額からでも始めることができる

投資といえば多額の資金が必要なイメージがありますが、FXは少額から始められます。

これはFXにはレバレッジ制度があるからです。簡単に説明するならば「資金よりも大きな通貨量を取引できる制度」です。

金融庁に登録しているFX会社の場合だと、最大で資金の25倍まで取引可能です。

例えば、米ドル/円の為替相場が1ドル140円の時に1万通貨取引する場合、普通に考えると140万円が必要になります。しかしレバレッジ制度を利用すると、1400000÷25=56000となり、約5万6000円あれば取引が可能になります。

この仕組みを利用して、FXでは資金効率を上げて取引をすることができるのです。

ただし、レバレッジをかけすぎると、その分リスクが上昇します。レバレッジが高い取引は、証拠金に対する損失の割合が大きくなるので、資金を大きく減らしてしまうことにもつながります。またレバレッジ最大(必要最低限の資金)での取引は、相場がわずかに逆行しただけで強制ロスカットになってしまいます。

安心して取引するためには、レバレッジが大きくならないよう、必要最低資金よりも多めに口座に入れておくことがおすすめ。

最小取引単位が1,000通貨の会社であれば、5万円〜10万円あれば比較的リスクを抑えた取引が可能です。

それよりももっと少ない資金でFXをしたいのであれば、先に説明した「1通貨から取引できるFX会社」を選べば、小銭程度の資金でもレバレッジを抑えた取引ができます。

経済についての知識や理解が深まる

為替レートは各国の金融政策や経済状況で変動します。例えば、米雇用統計や消費者物価指数(CPI)が良いか悪いか、中央銀行が利上げするか利下げするかで為替レートは大きく動き、今までの流れとは真逆になったりもします。

利益を得るためには、取引する通貨を発行している国や、世界経済に大きな影響を与えている米国や中国の金融政策や経済動向を注視する必要があります。自然と経済知識を得ることができるので、経済に詳しくなれるという副次的なメリットもFXにはあります。

各国の金融政策や経済動向は普段のニュースのほか、FX会社の「経済指標カレンダー」で経済指標の結果を確認できます。また、口座開設が必要になる場合もありますが、FX会社が提供しているアナリストレポートも相場分析の参考になります。

このように、景気動向や経済動向から相場を分析する方法をファンダメンタルズ分析といいます。

チャートの動きやパターンから分析する方法をテクニカル分析といい、FXの分析方法は大まかにこの2種類に分けられます。

サラリーマンがFXを始めるデメリット

サラリーマンがFXを選ぶデメリット

メリットだけでなく、FXのデメリットも説明します。取引をためらうほど大きなデメリットはありませんが、投資である以上は元本割れのリスクだけは考慮しておきましょう。

  • 土日に取引ができない
  • 資産を減らす可能性もある

土日に取引ができない

FXは、平日であれば24時間取引が可能です。株式投資の場合は平日の昼休憩の1時間を除いた、9時〜15時が取引可能な時間帯なので、株式投資と比較するとサラリーマンでも取引時間を確保しやすいといえます。

しかし、土曜日、日曜日、特定の日(クリスマス、元旦など)は取引できません。「土日に取引したい」と思っているのなら注意が必要です。

資産を減らす可能性もある

FXはあくまでも投資です。取引の結果、投資に使った資金を下回る、いわゆる元本割れのリスクがあります。例えば、米ドル/円が140円の時に買い、その後に139円に下がれば1円分(1万通貨の取引をしていれば1万円)の損失となります。

特にFXはレバレッジ制度を利用すれば、資金の最大25倍まで取引可能です。レバレッジを大きくすればその分大きな利益を期待できますが、一方で大きな損失を出すリスクもあります。レバレッジを大きくして取引した結果、資金の大部分を失ってしまったというケースも多々あります。

FXだけでなく、すべての投資には「元本割れ」のリスクがあります。生活に必要な資金や、将来使う予定のある資金を投資に回してはいけません。あくまでも「余剰資金でやる」というのが、投資をする際の絶対条件です。

サラリーマンがFXを始める際の注意点

FXで注意するべき点は、やはり税金関係です。自分で確定申告を行う必要があるので、少々面倒な面はあります。あとは投資詐欺に関する注意など、始めるうえで意識しておきたことをまとめて解説します。

会社にバレたくない場合は確定申告を普通徴収にする必要がある知っておきたいことと注意点

FXは副業にはあたらないものの「なんとなく会社に知られたくない」という人も多いのではないでしょうか。そういう場合は、住民税を「普通徴収」で支払いましょう。

住民税の徴収方法には特別徴収と普通徴収があります。被雇用者(つまりサラリーマン)は原則として特別徴収になっています。

特別徴収
会社が毎月の給与から住民税を差し引き各市町村へ納付する方法

普通徴収
各市町村から交付された納付通知書を使用し、納税者が自分で納付する方法

住民税は前年の収入によって決まります。FXの収入がある場合、年収が会社の給与+FXの利益となります。そうすると、会社の給料から想定されるよりも住民税が高くなるので、会社に「何らかの収入があった」とわかる可能性が高くなります。

その点、普通徴収だと自身で納付するので、勤務先にバレにくくなります。

副業分の住民税を普通徴収で支払う場合は、FXの損益を確定申告する際に第2表の「住民税・事業税に関する事項」にある「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」の「自分で納付」を選択しましょう。

なお普通徴収にはデメリットもあるので要注意です。

メリット デメリット
特別徴収 ・手間がかからない
・1回あたりの納税金額が小さい
給与から天引きされる
普通徴収 クレジットカードで支払える市町村がある
自分の好きなタイミングで納付ができる
納付手続きに手間がかかる
1回の納税金額が大きい
滞納や納付を忘れるリスクがある

基本的には確定申告が必要

FXは年間で20万円以上の利益を出したら確定申告をしなければいけません。FXの利益は為替差益とスワップ益の合計です。

一般的なサラリーマンの場合、給与所得があり、なおかつFXの年間合計利益が20万円を超えると確定申告が必要です。

もし利益を出しているのに確定申告をしなかった場合は、延滞税などのペナルティが発生します。

また利益を出したときだけでなく損失を被った場合も、確定申告をすれば「損失の繰越控除」ができるメリットがあります。

繰越控除とは、損失を3年間繰り越すことができる制度です。繰り越し期間中に利益が出れば、損失分と相殺できます。繰越控除を利用すると納税額が低くなるので、損失を出しても確定申告をする方がお得です。

なお、繰越控除を受ける場合は、控除期間が終わるまで、取引をしていなくても確定申告をする必要があるので注意しましょう。

また、FXでは必要経費が認められており、所得の総額から控除することができます。全ての支出が経費になるわけではありませんが、FXの勉強や練習をするための費用が経費として認められます。

何が経費になるか分からない場合は、税務署や税理士に相談すると良いでしょう。

FXにおいて経費として認められるもの例
勉強するための書籍、雑誌、新聞などの購入費用
セミナーの参加費、交通費、宿泊費、トレーダーとの交際費
筆記用具
自動売買ツールやVPSの購入費
パソコンのモニターや周辺機器の費用
取引に使った光熱費やトレードルーム分の家賃

海外FX業者には注意が必要

YouTubeやブログなどで海外FX業者の広告を目にすることもあるでしょう。海外業者は「日本で定められている25倍よりも高いレバレッジで取引できる」、「追証がない」、「入金ボーナスがもらえる」などを売り文句にしていることが多いです。

そういった業者に魅力を感じることがあるかもしれませんが、海外FX業者に関しては「口座から出金できなくなった」「問い合わせても回答がない」といったトラブルも発生しています。特に海外業者の場合、日本語が通じない場合が多く、全て英語で対応しなければいけないケースもあります。

日本の居住者を対象に金融商品取引を行う場合は金融庁への登録が必要で、登録をせずに金融商品取引業を行うことは禁止されています。

無登録の海外業者の場合、何かトラブルが生じたとしても業者への追及が困難で、泣き寝入りとなってしまうケースも。

トラブルが起こった場合のリスクを考慮すると、海外業者は基本的に避けた方がいいでしょう。

なお、きちんと金融庁に登録している外資系のFX会社(IG証券やOANDAジャパンなど)は、国内のFX会社と同じように安心して取引が可能です。金融庁に登録されている会社はすべてレバレッジ25倍なので、それ以上を謳っている会社は無登録と考えていいでしょう。

確実に儲かるという話に乗っからない

「絶対に勝てる」「楽して勝てる」のような謳い文句で商材やセミナー、運用代行などを勧誘されるケースがあります。

FXだけでなく、投資において「絶対に儲かる」「楽して勝てる」ことはありません。プロトレーダーと呼ばれる人達も、勉強や、自分なりのロジックを磨き上げる努力を続けてようやく利益を出せるようになっています。それでも勝ったり負けたりを繰り返すのが当たり前であり、魔法のような手法などはないと理解しましょう。

運用代行や投資助言についても金融庁への登録が必要です。無許可で行うことは違法なので注意しましょう。金融商品取引業者等については金融庁のホームページに掲載されています。

早くお金を増やしたいと思い、安易に怪しげな儲け話に乗ってしまうと、大切なお金を失ってしまう結果になるので、騙されないように気をつけましょう。

また、「元本保証」をして資金を集める行為も違法です。FXや株式、バイナリーオプションなどで「元本保証」と謳っているものは、基本的に詐欺と疑いましょう。

利回りについても、極端に高いものは疑ってかかりましょう。

サラリーマンがFXを始める際によくある質問

サラリーマンでもFXで利益を出すことはできる?

1ヶ月に数千円~数万円といったレベルであれば、サラリーマンでも達成できる可能性が十分にあります。

金融先物取引業協会によるアンケート調査でも、約6割の人がプラスになっているというデータが得られています。

会社にバレないようにするにはどうする?

通常サラリーマンは住民税が特別徴収になっているので、「普通徴収(自分で納付)」にすることで、バレる確率を下げることができます。

ただし、自分で納付しなければならないので、忘れないように注意が必要です。

この記事のまとめ

  • FXを始めとする投資は副業にはあたらない
  • ただしFXは簡単に利益を出せるものではないので、真面目に勉強する姿勢が大切

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