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トレンドライン分析を使った王道トレード|トレーダー/投資メディア運営者 児山 将

はじめての取引のすすめ

FX初心者さんは、覚えることや分析方法がたくさんあり過ぎて、何から覚えれば良いのか分からない人も多いと思います。筆者が初心者向けと考える取引手法に「トレンドライン分析」がありますので紹介させていただきます。

まずはトレンドライン分析

トレンドラインとは、相場の安値と安値、高値と高値、節目となる価格帯に線(ライン)を引き、相場動向を分析する手法です

まずはトレンドライン分析を行ったチャートを見てみましょう。

児山氏コラム記事トレンドラインキャプチャ1

出所:GMOクリック証券 FXネオ

上はドル円の4時間足チャートです。106.50円付近に水平線。その他に、高値と高値・安値と安値を繋いだ斜めの線を引いております。

いかがでしょうか。線を引いている部分が意識された値動きとなっているのが分かるかと思います。

続いてユーロ円を見てみましょう。

児山氏コラム記事トレンドラインキャプチャ2

出所:GMOクリック証券 FXネオ

132.20円、132.90円、134.00円が節目になっています。12月前半に節目となる線がいくつか引けますが、このあたりではまだどこが節目か分かりません。12月10日を過ぎたあたりから、だんだんと相場の節目が分かるようになり、水平線が引けるようになります。

売買ポイントを矢印(青が売り赤が買い)で掲載しています。チャートの大きさの都合上、全ての売買ポイントを記載できていませんが、ラインを引いていればとても分かり易く相場の節目が見えてくると思います。

トレンドラインの引き方

では、トレンドラインの引き方と売買方法にいきましょう。

1.安値と安値、高値と高値を引く

上のドル円チャートに斜めのラインがあります。価格の安値と安値、高値と高値を引いており、とてもきれいな上昇トレンドを描いています。これが基本的なトレンドラインの引き方です。

相場状態にもよりますが、個人的には30分~4時間足チャートの時間軸がトレンドラインが機能しやすいかと思います。あまり短い時間軸だと、ダマシが多くなり損切り貧乏になり易いため、初心者の方には向いていません。そして、高値と高値を結ぶトレンドラインは斜めのラインになりますが、このようなラインはドル円やユーロ円などのクロス円の方がきれいに引けることが多い印象です。

この斜めのラインの角度が緩やかだったり急すぎる時は、経験上では相場状況が直ぐに変わってしまいます。ですので、トレンドに沿った売買というよりは、むしろ新たなトレンドの発生を狙った方が良いと思います。

きれいなトレンドラインを引けるときは相場のリズムが安定しており、トレードもやり易いと思います。これは多くの投資家が同じようにトレンドラインを引いているために、きれいなトレンドとなり易いのです。

    【売買テクニック】

    トレンドラインに接した時に素直に売買を行いましょう

    上昇トレンド時には素直に買って、『前回の安値と高値の上昇幅』もしくは、『高値と高値を引いたラインに接した時』を目途に利益確定を行います。トレンドラインが引けた後、最初にトレンドラインに接したときは反発する確率が高くなります。

    エントリーのタイミングは、トレンドラインに接して終値を確認した時にしましょう。トレンドラインはしばしばヒゲで抜けるものの、終値では元に戻るというケースがあります。

具体例を挙げてみましょう。豪ドル円の2時間チャートです。

児山氏コラム記事トレンドラインキャプチャ3

出所:GMOクリック証券 FXネオ

12/7を過ぎてにわかに下落トレンド終了の雰囲気になってきました。直近の高値を抜けてきたところで買うことができますね。トレンド転換や安値を打ったポイントをトレンドラインの起点とするとキレイに引けます。

さて、価格が85円台に乗った後は、84円台に落ちなくなりました。今後の上昇が期待できます。トレンドラインに3回目に接した後に下ひげを付けました。

ここ

で買いエントリーを行えます。その後は直ぐに直近の高値を更新し、大きく上昇することとなりました。86.491円まで上昇した後は、再びトレンドラインに接近後し反発。ここでも買うことができます。

チャートを4時間足に拡大してみましょう。

最終的にこのトレンドは89円台まで上昇する息の長い相場となりました。

児山氏コラム記事トレンドラインキャプチャ4

出所:GMOクリック証券 FXネオ

トレンドラインに沿って売買すると、とても上手く取引できることが分かるかと思います。

最終的にこの上昇トレンドは、トレンドラインに沿って上昇し続け高値は89円までありました。トレンドラインの沿って買いエントリーをしていれば、3円以上の値幅を取ることができたと思います。

2.水平線を引く

トレンドラインと同じように、水平線を引いて相場の節目を分かり易くする分析方法があります。

これはほぼどの通貨ペアにも使える分析方法ですが、ユーロ円とユーロドルが特に有効ではないかという印象です。

チャートはユーロ円です。

児山氏コラム記事トレンドラインキャプチャ5

出所:GMOクリック証券 FXネオ

130.50円と132.00円付近が節目になっています。このラインを終値で抜けた方向に売買を行うことが基本となります。

赤丸の部分はいかがでしょうか。132円を突破して40銭ほど上昇したものの、その後はなかなか上昇せずに下落してしまいました。

約3日間130.50円から132.00円のレンジ相場を上抜けると、それまでのレンジ幅である1.5円ほどの上昇を見込むことができ、133.50円付近がターゲットとなります。しかし、1日経たずに割り込んでしまったことで、相場は弱いと判断しましょう。

ここでトレンドライン分析をすると、ちょうど129.352円から130.517円を繋いだトレンドラインを引くことができます。レンジ相場の高値ブレイクを失敗し、トレンドラインを下に割り込んできたので、売りの判断ができます。131.50円付近で売り、130.50円付近で利益確定を狙いましょう。この場合の損切りは131.70円付近か、相場が下落せずに横ばいが続いた時です。

結果的に相場は下落し続け、130.50円も割り込んでしまいました。ダマシがある、少し難しい相場ですが、水平線とトレンドラインを組み合わせることで上手くトレードを行うことができます

トレンドラインと水平線を組み合わせた具体例をもう一つ挙げましょう。豪ドル円の4時間足チャートになります。

児山氏コラム記事トレンドラインキャプチャ6

出所:GMOクリック証券 FXネオ

83.40円付近を下抜けた後に大きく下落。再び83.40円付近に戻るも上値を抑えられる展開となっています。まず、3/6に売りのチャンスがありますね。ここは前回、水平線を割り込んだ後に最初にタッチする場面ですので売り易いと思います。下ひげを付けたところで買い戻しましょう。

その後の展開は難しくなりました。徐々に下値を切り上げており上昇トレンド発生の可能性も示唆されていますが、買いの材料ももう少しほしいところです。

しばらくすると、83.40円を上抜けし、大きく上昇しました。終値でもしっかりと突破しているので、ここが買うタイミングです。

しかし、相場は再び弱くなりトレンドラインを割り込んでしまいました。買いで入った場合利益はほぼなくなってしまいます。そして再び水平線を割り込んでしまいました。こうなると、83.40円より上で買った投資家のポジションは全員含み損となってしまいます。

さらに、83.40円以下は3.5日間推移していましたが、83.40円より上は2日で戻ってきてしまいました。相場が弱い証拠ですので、水平線を割り込んだところ②で売ることができます。その後はご覧の通り真っ逆さまに下落することとなりました。

いかがでしたでしょうか。チャートに線を何本か引くだけで、相場の節目がとても分かり易くなると思います。ボリンジャーバンドやMACDなどのテクニカル指標も良いですが、初心者トレーダーさんはまずは最初にトレンドラインを引くことをやってみてほしいと思います

児山さんの失敗談

続いて初心者の頃に失敗が多かった取引手法を紹介します。筆者の場合ですが、数秒から数分の間に決済を行うスキャルピングトレードでの失敗が一番多かったように思えます。スキャルピングは短期で利益を出すことができる手法ですが、トレードの中では一番難しいのではないかと思います。

理由は主に2つあります。1つ目は初心者が短期の需給や値動きを予想することが非常に難しいこと。短期間の値動きは、大口が少し売ったり、何かニュースが出れば直ぐに逆方向へ動いてしまいます。それを知識と経験の乏しい初心者が狙うというのは無謀でしかないと思います。

2つ目はチャンスが常にあるように思えて、チャートから離れられず、常に相場が気になってしまうことです。結果的にポジションを常に保有してしまうポジポジ病になったり、損切りができずにダラダラと損失が拡大してしまい、損大利小さい、いわゆる『コツコツ、ドカン』となってしまうのです。

もちろん、経験を積めば短期の値動きを読むこともできますが、初心者の方には難易度が高いトレード手法かと思います。

リスクをコントロールするポイント

リスク管理についても触れておきましょう。ポイントは1点のみで、自分にとって無理のある大きさのポジションは保有しないということです。保有していてストレスとなるようなポジション量は、冷静な判断ができずに良い結果とならないものです。これは損失となる場合だけでなく、利益となった場合も同じです。

筆者の経験を書かせていただくと、あるとき株式投資で過去に保有したことの無い大きさのポジションを保有しました。目を付けている会社の決算は非常に期待できると分析し自信を持って買い。見事に予想は的中し価格は大きく上昇しました。

ピーク時は買い値から60%ほど上昇し、無事、利益確定のポイントにまで到達しました。ポジションは大きな含み益となっていましたが、『もっと上昇するかもしれない。』という欲が働き、何も決済をしないままポジションを保有しました。

すると、相場はあっという間に下落し利益の80%がなくなってしまいました。この原因はポジションが大きすぎたために、冷静な判断を欠いてしまっていましたことでしょう。結果的に目標価格に到達したにも関わらず利益確定を行うことができず、ポジションを閉じることも遅れてしまいました。

大きく利益を出すことよりも、まずは損をしないことが重要です。最初は自身の月の給料以下での投資資金での運用が良いでしょう。

初心者がFXを始めるにあたり大事な心構え

真面目な話が続きますが、最後に心構えのお話をしておきます。FXをはじめると、これまでに無かった世界が広がると思います。今まで気にもしなかった政治・経済のニュースが為替相場に影響しており、アメリカの経済政策の話も興味深いものになります。

利益が出ていれば、FXは刺激的でとても楽しいと思います。しかし、そこでついつい忘れがちなことが、FXは利益をあげるための手段だということです。にも関わらず、気が付けばちょっとした売買で感じる刺激や利益を得られる手段として、たいして分析を行うことなく気軽に売買をしてしまう人が多いような気がします。

そして気が付けば雑な取引を行うことが増え、損失が拡大。最終的にFXが辛くなる、という人をたくさん見てきました。

当たり前ですが、FXは利益を得られる反面、損失リスクも伴います。FXはお金を得る手段だと常に意識し、トレードを行うときは本当にこの売買で利益が得られるのか、ともう一度考えてから取引を行うようにしたいですね。

トレーダーのプロフィール

個人投資家兼ライター。2009年の大学4年時にFXをはじめる。ビギナーズラックを経て大損しながら、著名投資家の考え方や分析方法を勉強。株式、指数、商品、仮想通貨なども取引しながら、マクロ経済、金融政策を主としたなどのファンダメンタルズ分析、需給分析を中心にトレードを行う。飲食店で勤務後、大手金融メディアでサイト、コンテンツ制作を行った後に独立。

FXをはじめたきっかけ

2009年の大学4年時の就職活動を行う際に、証券・金融企業に就職希望だったことをきっかけにFXをスタート。当時はレバレッジが100倍以上も利用できたので、学生でも2,3万円からの投資が可能。またリーマンショック後の相場回復期であったために、何となく上昇していくのではないかという初心者心理的にもFXを始めやすい時期でした。

FXに感じる魅力

FXは株式市場と違い24時間売買でき、日本人サラリーマンに合った値動きをする投資商品だと思います。FX市場が活発になる21時~1時ごろは多くの日本人が取引できる時間です。また、日本がFXの取引高世界一となっており、多くのFX会社で投資情報が充実しており取引ツールも高機能。キャンペーンも豊富で、多少損をしてしまってもプレゼントやキャッシュバックで補填できてしまうほど良い環境にあります

この記事のまとめ

【はじめての取引】

初心者はテクニカル指標よりも先に、まずはトレンドラインを引いて相場の節目を見定めよう

【初心者が気を付けるべきポイント】

初心者にとってスキャルピングは難易度が高い。

自分の資産にとって無理のあるポジションを持つと、冷静な判断ができなくなる。

FXは楽しいが、利益を上げるための手段であることを忘れてはいけない

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※1:2020年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ。DMMFXと外為ジャパンを合算した数値。
※2:ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2018年12月)

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