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トレーダーが選ぶ!スキャルピングができる2つのFX会社を比較

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スキャルピングが公認されている会社ってどこなの?

デイトレード以上に早い決済注文を行う手法として知られるスキャルピング。

しかしスキャルピングはFX会社によって禁止されている場合があり、知らずにやってしまうとアカウント凍結の対象になることも

この記事ではスキャルピングが公認されている会社と、トレーダーが選ぶスキャルピングがやりやすいFX会社を紹介します!

執筆者

鹿内武蔵

FXライター

鹿内武蔵

SHIKAUCHI MUSASHI
※本記事は、提携する企業のPR情報が含まれます。 掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。

【FXでスキャルピングをする前に】歓迎されているFX会社と禁止されているFX会社

FXのスキャルピング取引を始めたいと考えている人にとって、FX会社選びは非常に重要です。

というのも、FX会社によってはスキャルピングを禁止していることもあるからです。

禁止行為にはペナルティが伴うので、FX会社選びを始める前にその前提として、FX会社各社のスキャルピングに対する考え方について解説します。

スキャルピングを禁止している会社でやると口座凍結される可能性も

FX会社のスキャルピングに対するスタンスは、大きく分けて3つあります。

その3つは、以下のとおりです。

  • スキャルピングを歓迎しているFX会社
  • スキャルピングに対する記載の会社
  • スキャルピングを禁止しているFX会社

前者の場合はスキャルピングをしても大丈夫ですが、問題は後者です。

スキャルピングを規約で明確に禁止しているFX会社で規約に違反してスキャルピングをしていると、ある日突然口座を凍結される可能性もあります。

以下に、スキャルピングを禁止している主要FX会社の規約原文をご紹介しますのでご覧ください。

DMM FXのスキャルピング禁止規定

第 7 条 (禁止事項)
1 お客様は、お客様が次の各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾することとします。なお、お客様の行為が当該禁止行為に該当するかどうかの判断は当社が行い、お客様は当社の判断に従うこととします。

(9) 短時間での注文を繰り返し行う行為
【参考】店頭外国為替証拠金取引(DMM FX)約款

外為どっとコムのスキャルピング約款に抵触する事例

以下の事例に該当するケースが確認された場合、当社は、当社の店頭FX(外国為替保証金取引)『外貨ネクストネオ』取引約款の以下の各条項に従って、契約約款等に基づく契約の解除や取引に制限を実施することができることとなっております。
短時間に、頻繁に行われる取引であって、他のお客様または当社のシステムもしくはカバー取引等に著しい悪影響を及ぼす行為
【参考】取引約款に抵触する行為について

GMO外貨のスキャルピング禁止規定※

第 21 条(強制決済)
2.お客さまについて、次の各号の事由のいずれかが生じたと当社が合理的に認めた場合 には、当社はまずお客さまに対して注文期限を定めて反対売買等をする旨の請求をす ることができ、当社よりかかる請求があった場合には、お客さまは、当社の指定する 注文期限までに、当該時点において保有するポジション(建玉)について反対売買等 をし、決済しなければなりません。ただし、かかる注文期限までに、お客さまが反対 売買等の注文を行わない時は、当社は、お客さまへの事前連絡やお客さまの承諾を要 することなく、任意に、当該ポジション(建玉)の反対売買等をし、決済することが できるものとします。
【参考】【外貨 ex】店頭外国為替証拠金取引約款

この他にもスキャルピングを規約上で明確に禁止しているFX会社は多くあるので、それについては後述します。

ところでこれらの規約を見ると、「カバー取引」という言葉が登場しているのが見て取れます。

実はこのカバー取引が、FX会社がスキャルピングを禁止する最大の理由です。

FX会社が提供している取引サービスは店頭取引と呼ばれ、トレーダーはFX会社と1対1の取引をしています。

つまり、トレーダーが外貨を買えばFX会社は同額の外貨を売るといった具合です。

自社の顧客どうしでそれが釣り合っているのであれば、FX会社はその両者を取り持つだけでよいので、スプレッドがFX会社の実質的な手数料収入となります。

しかし、売りと買いが同数になることの方がむしろ少なく、自社内だけでバランスを取れないことも多々あります。

そのときFX会社は、インターバンク市場に注文を出してトレーダーからの注文に応えることになりますが、これをカバー取引といいます。

スキャルピングは秒単位でも頻繁に売買注文を出すため、FX会社のカバー取引が間に合わないリスク(つまりFX会社が損をするリスク)が高くなります。

先ほどご紹介した規約文に「カバー取引に悪影響」という文言があるのはそのためで、これが多くのFX会社がスキャルピングを禁止する理由です。

ではどの程度の頻度で取引をするとスキャルピング禁止規定に抵触するのでしょうか。

これについては明確な基準は明かされていませんが、秒単位の売買を10回、20回などと連続で行うことや、1日の取引上限や目安を設けているFX会社でそれを上回る取引をすると目立ってしまうため、スキャルピングをしていることが発覚しやすくなると言われています。

また、スキャルピングによって多くの利益が出ている場合もFX会社に発覚しやすくなり、口座を凍結されてしまったという報告もあります。

この場合、気になるのは「どこのFX会社がスキャルピングを禁止しているのか」だと思います。

次項ではFX会社それぞれのスキャルピングに対するスタンスについて解説します。

スキャルピング歓迎している会社、していない会社

主要なFX会社16社について、スキャルピングに対するスタンスや禁止規定の有無について一覧表にしました。

 
スキャルピングを歓迎している会社 スキャルピングを禁止していないおもなFX会社 スキャルピングを禁止しているおもなFX会社
ヒロセ通商
FXTF
JFX
マネーパートナーズ
マネースクエア
外為オンライン
FXブロードネット
IG証券
DMM FX
外為どっとコム
GMO外貨※
GMOクリック証券
みんなのFX
インヴァスト証券

スキャルピングがOKであることをはっきりとアナウンスしているFX会社は非常に少なく、そういったFX会社(ヒロセ通商・FXTF・JFXなど)はスキャルピングOKであることをセールスポイントにしています。

それ以外のFX会社については、規約などに禁止する文言がないだけの可能性もあるので注意が必要です。

その一方でスキャルピングを禁止しているFX会社については、規約に明確な文言があります。

スキャルピングはコストと約定力で選ぶ|本当に知っておきたいFX会社の選び方

スキャルピングトレードで重要なことは、売買コストと約定力です。

短期売買を繰り返すことになるため1回あたりの売買コストが安いことは重要ですし、少ない利幅を狙っていくため、目標のレートでしっかり約定できなければ意味がありません

意図したとおりの約定ができないと、利幅が取れないばかりかマイナスになってしまうこともあるため、スキャルピングそのものが成立しません。

先ほど「スキャルピングを歓迎しているFX会社・禁止していないFX会社」をご紹介しましたが、仮にスキャルピングOKであってもこの2点において十分なスペックであるかどうかが重要になるわけです。

スキャルピングが可能なFX会社には、大きく分けて2つの種類があります。

  1. スプレッドが狭く低コストだがスリッページが発生しやすく不安定な会社
  2. スプレッドが広くコストがかかるものの約定率が高い会社

この両方を兼ね備えたFX会社であることが理想的ですが、現実は(1)か(2)のどちらかに寄っている会社か、もしくは中間的な会社から選ぶことになります。

さらに、(2)についても2つの種類があります。

1つ目は完全約定といって希望のレートで100%約定する会社

もう1つはスリッページは発生しないが、希望のレートで約定するとスプレッド以外の別途手数料が発生する会社です。

約定率100%の実績があるFX会社としては、マネーパートナーズが挙げられます。

また、手数料が発生するものの約定率100%を保証しているサービスとしては、IG証券の「ノースリッページ注文」があります。

スキャルピング向きの通貨のスプレッドでFX会社を選ぶ【一覧表】

スキャルピングのコストとなるスプレッドについて、比較表を作成しました。

通貨ペアについては取引量の多さや注目度の高さ、どのFX会社でも取り扱いがあることなどを中心に、4つの通貨ペアをピックアップして比較してみます。

ドル円
スプレッド
ポンド円
スプレッド
ユーロ円
スプレッド
ユーロドル
スプレッド
GMOクリック証券※1 0.2銭 0.9銭 0.4銭 0.3pips
GMO外貨※1 0.2銭 0.9銭 0.4銭 0.4pips
外為どっとコム※2 0.2銭 0.9銭 0.4銭 0.3pips ※1
ヒロセ通商 0.2~3.8銭※3 0.9~9.9銭※4 0.4~5.9銭※4 0.3pips ※1
FXTF 0.2銭※4 0.6銭 0.4銭 0.3pips
外為オンライン 1銭 4銭 2銭 1.0pips
マネーパートナーズ 0.3銭 0.7銭 0.4銭 0.3pips
FXブロードネット 0.2銭 1.0銭 0.5銭 0.5pips

※1 原則固定

※2「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」スプレッド原則固定(例外あり)
提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時
ロシアルーブル/円のみ10,000通貨

※3 原則固定 AM9:00~翌AM3:00

※4 原則固定※例外あり

各社ともスプレッドはかなり狭く設定されており、0.1銭程度の違い。

この差を大きいと見るか小さいと見るか個人差がありますが、「少しでも安い方がいい」という人はスプレッドの狭いFX会社を選んだ方がいいでしょう。

FXトレーダーが選んだスキャルピングをするならこのFX会社

それでは最後に、スキャルピングに適しているかどうか総合的な観点でFX会社を2社(ヒロセ通商・FXTF)ご紹介します。

スプレッド重視でスキャルピングのコストを抑えたい! スキャルピング公認会社のヒロセ通商

ヒロセ通商は、「LION FX」サービスを展開しているFX会社です。

業界では珍しくスキャルピングを公認しており、規約違反などによって突然口座が凍結されるといった心配はありません。

FXトレーダーにとって必要なものを徹底的にリサーチして採り入れているため、南アフリカランドやトルコリラといった高金利通貨のスワップが高いことや約定率が高いこと、24時間電話サポートのサービスが充実していることなど、最初に開設する口座としても高い評価を得ています。

スキャルピングトレードにおける解説

スキャルピングを明確に公認しているのがヒロセ通商のスタンスなので、スキャルピングトレードを希望しているトレーダーにとっては有望な選択肢となります。

ヒロセ通商のスプレッドは業界でもっとも狭い水準と肩を並べているので、スキャルピングOKをうたっているFX会社の中では約定力とコストのバランス面で中間的な位置にあるFX会社といえるでしょう。

また、同社にはユニークなキャンペーンがあります。

例えばポンド円の取引量に応じてキャッシュバックするキャンペーンを行っているのですが、対象通貨ペアが短期売買向きのポンド円というところに、スキャルピングをを容認、歓迎しているスタンスが見て取れます。

他社がIT企業のグループ会社であったり、多角経営を展開する企業のグループ会社である一方で、ヒロセ通商は独立系のFX専業会社です。

FXに特化していることで、こうしたユニークなサービスを展開できるのかもしれません。

ヒロセ通商の公式サイトへ

ヒロセ通商でスキャルピングをしている人の口コミ

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かつてはデイトレメイン、今はスキャルピングメインでFXをやっているので、長らくヒロセ通商のお世話になっています。
いうまでもなくスキャルピングでは頻繁にトレードを繰り返すのでコスト面で譲れないところがあり、コストと約定力のバランスが取れていることが気に入っています。

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ドル円を中心としたスキャルピング専用の口座として使っています。
他の会社と比較してスプレッドが「スキャルピングOKのFX会社」とは思えない狭さなので、システムの安定感も相まって優れていると思います。ドル円のスプレッドが今後も変わらないのであれば、これからも使い続けます。

女性のアイコン

オリコン調査でいろんな分野の1位を取っているということで特に深く考えず口座をつくりましたが、すっかり気に入っているので今も使い続けています。
最近になってスキャルピングに興味が出てきたので始めてみたんですが、他のFX会社では禁止されている場合が多いんですね。
最初からOKの口座だったので、そのことすら知りませんでした。

2025年にスキャルピング公認へ!FXTF

FXTFのキャンペーン画像

FXTFは、ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社が提供しているブランドで、FXの他にも暗号資産・商品CFD・ノックアウトオプションなどの金融商品を扱っています。

FXに関して、かつてはスキャルピングのできない会社だったのですが、2025年に公式サイトで明確に「公認(歓迎)」と表明。過去にスキャルピングを理由に口座を解約した人のカムバックも大歓迎という姿勢を明らかにしました。

かつてスキャルピングを禁止していた会社が「公認(歓迎)」に切り替えるというのは珍しいケースといえます。

スキャルピングトレードにおける解説

公式サイトでは「スキャルピングに対する方針」として、毎月1回、前月に「スキャルピングが原因で解約された人数」を公表するということも記載されています(もちろん「0件」という数字が並んでいます)

FXTF公式サイトの画面

また、自動売買ツール(EA)でのスキャルピングも可能としているので、そういったトレードをしたいベテラントレーダーの要望にも応えてくれます。

「システムへの過剰な負荷や不正と見なされる行為が確認された場合」に関しては個別対応する可能性について言及されていますが、一般的なスキャルピングをしたいトレーダーであればほぼ気にしなくても大丈夫でしょう。

ちなみに、スキャルピングが公認された理由は「お客様からのご要望と、取引の自由度を高めるため」とのこと。ユーザーの期待に応えるべく企業努力を続けている、というところに好感を持つ人も多いのではないでしょうか。

FXTFの公式サイトへ

この記事の執筆者

鹿内武蔵

FXライター

鹿内武蔵

SHIKAUCHI MUSASHI

略歴

国内唯一の月刊FX情報誌、FX攻略.comの元副編集長として、2008年の創刊時より取材・編集・執筆に携わる。 多くの勝ち組トレーダーや証券会社を取材してきた経験を活かし、FXが国民的投資になることを目標に活動中。各種メディアでの執筆の他、トレーダーとしてFXの運用も行っている。 →エフプロ執筆者・監修者一覧

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