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2018.11.28更新

FX勉強

FXインジケーター入門|初心者にも簡単!MACDの使い方まとめ

記事のまとめ
  • MACDとは、2本の移動平均線の差を利用して相場の周期とタイミングをつかむテクニカル指標
  • MACDは大きなトレンドを捉えやすく、中長期のトレードにオススメ
  • トレンドが無い相場では「ダマし」になりやすいため注意が必要
  • 売買タイミングをつかむにはMACDとシグナルの位置関係を知っておくことが重要

【MACDって何?】始めに知っておきたいMACDの基本

MACDの仕組み

MACDとは、EMA(指数平滑移動平均線)の長期線と短期線の差を利用して、相場の周期とタイミングを捉えるテクニカル指標です。

EMAは新しい価格の方が相場に与える影響力が強い」という考えから、新しい価格の比重を高めて計算されたものです。

EMAを使用しているため、相場の方向性を判断したり、トレンドの強さや勢いも把握したりすることが可能です。

MACDは基本となる線(テクニカル名と同じMACDという線)と、MACDの移動平均線であるシグナルと呼ばれる2本の線の推移でマーケットの判断をします。

実際にMACDのチャート図を見てみましょう。

  • EURUSD-Daily(MACD)
ドル円ローソク足 日足チャート MACD

ローソク足チャートの下部に、「緑で表示された線」がMACDのラインです。また、ローソク足チャートの下部に、「青で表示された線」がシグナルのラインです。

MACDの求め方

MACDは以下の計算式で算出されます。

MACD=短期EMA-長期EMA

通常の日足分析においては、短期EMA期間は12、長期EMA期間は26とするのが一般的です

また、MACDの移動平均であるシグナルとともに2本の線で分析することが多く、シグナルの平均期間は9が一般的です。

MACDのチャートには、棒グラフが表示されています。先の添付チャート『EURUSD-Daily(MACD)』で、ローソク足チャートの下部に、「赤で表示された棒グラフ」のことです。

この棒グラフは、「ヒストグラム」と呼ばれ、MACDラインとシグナルラインの差を表示したものです。

つまり、ヒストグラムの計算式は

MACDヒストグラム=MACD-シグナル

となります。

このヒストグラムが、数値「0のライン」より上に出ている場合は「買い圧力」が強く、「0のライン」より下に出ている場合は「売り圧力」が強いことになります。

知らなきゃ損!MACDの注意点2つ

MACDの注意点には以下の2つが挙げられます。

  • ボックス相場に弱く、「ダマし」が発生しやすい
  • 横ばい相場が発生する可能性が高い

MACDは移動平均線を加工したものです。そのため、ボックス相場(トレンドが無い相場)には弱い傾向があり、「ダマシ」が発生するリスクが高く注意が必要です。

また、相場の「じり高」が続いた場合に、一時的に下向きになっても、ゼロまで下がらずに、プラス圏内で横ばいになるケースが挙げられます。

逆に、相場の「じり安」が続いた場合に、一時的に上向きになっても、ゼロまで上がらずに、マイナス圏内で横ばいになるケースが挙げられます。

このような横ばい相場では、MACDが役に立たないことがあります。

MACDはどういうときにオススメの指標?

MACDは、大きなトレンドを見る場合にオススメです。

MACDは、もちろんゴールデンクロスやデッドクロスのように売買のサインとして使うこともできますが、移動平均線を工夫したインジケーターですから、その基本的な使い方はトレンドの把握です。

短期的に見て下降トレンドでも、長期的に見ると上昇トレンドになっている時もあり、その逆もあります。

デイトレードやスイングトレードでも、週足や月足チャートで今の大きなトレンドを把握しておくことが重要です。
ただし、MACDの得意な分野は、スイングトレード以上の期間の長い取引です。

MACDでの取引手法!実践的な見方・使い方解説

MACDの見るべきポイントはココ!

トレンドとMACDの関係性

価格がトレンドを形成しながら上昇する時、まず短期の移動平均線が上昇し、遅れて長期の移動平均線が上昇します。

この時に、短期の移動平均線と長期の移動平均線の反応の違いから価格差が生じます。

上昇トレンドの初動から中盤では、ゼロ近辺から急上昇して、プラスの圏内で推移します。

逆のケースでは、価格がトレンドを形成しながら下落する時、まず短期の移動平均線が下落し、遅れて長期の移動平均線が下落します。

下落トレンドの初動から中盤では、ゼロ近辺から急に下落して、マイナスの圏内で推移します。

つまり、MACDがプラス圏にあれば上昇トレンドであり、マイナス圏にあれば下落トレンドということになります。

MACDの反転位置が重要!

MACDが以前に反転した位置が、後々の反転するポイントのめどになります。

大きなトレンドが発生している際に、相場の流れとMACDが逆に動いた場合は、相場の天底が近いことを示唆しています。

つまり、相場が下落している時に、MACDが上昇を始めた場合は、近いうちに相場が底を付けて、上昇に転じる可能性があるということです。逆に、相場が上昇している時に、MACDが下落を始めた場合は、近いうちに相場が天井を付けて、下落に転じる可能性があるということです。

「ダイバージェンス現象」が現れたら価格変動のサイン!

「ダイバージェンス現象」とは、相場のトレンドとテクニカル指標のトレンドが逆行することです。

具体的には、高値圏で、価格が以前の高値水準よりもさらに上昇しているにもかかわらず、MACDは以前の高値をつけた時の水準よりも低い状態のことです。

この場合、その後大きく下落する可能性が高いとされます。

逆のケースでは、安値圏で、価格が以前の安値水準よりもさらに下落しているにもかかわらず、MACDは以前の安値をつけた時の水準よりも高い状態のことです。

この場合は、その後大きく上昇する可能性が高いとされます。

  • EURUSD-Daily(MACD)ダイバージェンス
ドル円ローソク足 日足チャート MACD ダイバージェンス

この添付チャートで、「売りシグナル(2)」が発せられた時を見ると、ユーロドルは高値圏で、価格が以前の高値水準よりも上昇しているにもかかわらず、「売りシグナル(1)」が発せられた時のMACDの水準よりも、「売りシグナル(2)」が発せられた時のMACDが下に位置しています。

ダイバージェンス現象であり、実際に、その後のユーロドルは、大きく下落しています。

実際にどう使えばいい?MACDの使い方

覚えておきたいMACDの売買サイン3つ

1.MACDとシグナルの交差

MACDがシグナルを下から上に抜いた時に「買い」、上から下に抜いたときが「売り」となります。

この交差はゼロラインから離れた、より高い山での売りサイン、より深い谷での買いサインほど有効となります。

2.MACD、シグナルとゼロラインの交差

MACD、シグナルがゼロラインと交差することも重要なサインとなります。

2本の線がゼロラインを上抜いた時には「上昇トレンドの継続」を意味し、ゼロを下抜いた場合は「下落トレンドの継続」を意味します。

3.ダイバージェンス
MACDでのダイバージェンスとは、相場が上昇トレンドにあるときに、MACDのトレンドラインが下降トレンドを示しているような場合をいいます。

ダイバージェンスは、相場の転換を暗示するものとされており、MACDのダイバージェンスも相場の天底の出現を示唆する可能性が高いサインです。

MACDのチャートを見てみよう

MACDの基本的な使い方としては、以下の通りです。

1.基本となる線である「MACD」が下向き(右肩下がり)で、「シグナル」が「MACD」より上にある時、相場は弱いと見ます。

2.その後、「MACD」の下降がなだらかになり、「MACD」が「シグナル」を上抜けるとゴールデンクロスといって「買い」のタイミングです。

3.基本となる線である「MACD」が上向き(右肩上がり)で、「シグナル」を「MACD」が上回っている時は相場が強いと見ます。

4.その後、「MACD」の上昇がなだらかになり、「MACD」が「シグナル」を下抜けるとデッドクロスといって「売り」のタイミングです。

実際にチャートを見てみましょう。

  • EURUSD-Daily(MACD)
ドル円ローソク足 日足チャート MACD

添付チャートに、「売りシグナル」と「買いシグナル」を表示しました。

MACDは、ゴールデンクロス・デッドクロスといった「買い」と「売り」を判断させるタイミングが、単純移動平均線と比べて格段に早くなります。

相場の転換をより早く判断するのに有効です。

グラフの数値に「0(ゼロ)」がありますが、「買い」のタイミングとなった後に、「MACD」と「シグナル」がともにゼロ水準を上回れば、より信頼度が増します。

反対に、「売り」のタイミングとなった後に、ともにゼロ水準を下回れば、より信頼度が増します。

これは計算方法に由来しますが、MACDの計算を単純化すると「短期の移動平均線」から「中長期の移動平均線」の値を差し引くことで算出されます。

短期の数値がより強くないとゼロを上回ることができないので、より相場が強いと判断できます。逆に、短期の数値がより弱くないとゼロを下回ることができないので、より相場が弱いと判断できます。

理解度チェック!MACDの練習問題にチャレンジ

練習問題

  • USDJPY-Daily(MACD)
ドル円ローソク足 日足チャート MACD

上記のチャートは、ドル/円(日足)のMACDです。

このチャートを見て、どのように判断して、どこで売買の注文を入れるのが適切かを考えてください。

答え

  • USDJPY-Daily(MACD)売買シグナル
ドル円ローソク足 日足チャート MACD

添付のチャートに、「買いシグナル」を3か所「売りシグナル」を4か所示しました。

買いシグナル・売りシグナル(1)

「買いシグナル(1)」の手前で、MACDのラインとシグナルのラインが何回か交錯しています。この交錯は「ダマシ」です。

そして、「買いシグナル(1)」で、MACDのラインとシグナルのラインが上向きになり、MACDのラインがシグナルのラインを上に抜けています。「買いシグナル(1)」の後は、大きく上昇しているので、この「買いシグナル」は成功例です

「売りシグナル(1)」もその手前で「ダマシ」が出ています。「売りシグナル(1)」の後は下落しているので、この「売りシグナル」は成功例です。

買いシグナル・売りシグナル(2)

「買いシグナル(2)」はうまく売り逃げれば利益になりますが、ポジションを保持し続けると「売りシグナル(2)」が点灯します。

「買いシグナル(2)」のポジションを保持している場合は、「売りシグナル(2)」でポジションをひっくり返すことになります。

「売りシグナル(2)」の後は大きく下落しているので、この「売りシグナル」も成功例です。

買いシグナル・売りシグナル(3)

「買いシグナル(3)」が現れたところで、利食い(利益確定)の買い戻しを行えば良いことになります。

「買いシグナル(3)」で「買いのポジション」を持った場合は、その後下落しているので、短期での売買ならば損切り(損失確定の売り)となる可能性が高いと考えます。

しかし、大局で見ると、この「買いシグナル(3)」は正しかったことがわかります。「買いシグナル(3)」の後で時間が経過すれば、相場は大きく上昇しています。

「売りシグナル(3)」も、おおむね成功例と考えて良いでしょう。

買いシグナル・売りシグナル(4)

「売りシグナル(4)」に関しては、現時点ではその後の結果が出るまで成功か失敗かわかりません。

しかし、この添付チャートで、「売りシグナル(4)」が発せられた時を見ると、ドル円は高値圏で、価格が以前の高値水準よりも上昇しているにもかかわらず、「売りシグナル(3)」が発せられた時のMACDの水準よりも、「売りシグナル(4)」が発せられた時のMACDが下に位置しています。

つまり、ダイバージェンス現象が起きています。

ダイバージェンスは、相場の転換を暗示するものとされており、MACDのダイバージェンスも相場の天底の出現を示唆する可能性が高いサインですから、この「売りシグナル(4)」には従った方が良いと考えます。

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