目次
外為ジャパンFX PLUSってどんなツール?
外為ジャパンFXの提供している取引ツールは以下の5種類。それぞれのツールについて簡単に解説します。
1.外為ジャパンFX PRO
外為ジャパンでFXトレードを始める人にも直感的に操作しやすい取引ツールです。
さまざまな注文方法に対応した、基本的なツールと言えます。
2.外為ジャパンFX PLUS
画面を自由にカスタマイズできる取引ツール。表示する項目も自由にカスタマイズできます。
FXトレードに慣れてきた人や、複数のモニターを使う上級者にとって使いやすくなっています。
3.発注版プレミアチャート
豊富なテクニカル分析をサポートするチャートツールで、プライスボードやチャート上から直接発注できるようになっています。
4.プレミアチャート
テクニカル分析だけを行うチャートツール。
チャートは、発注版プレミアチャートツールと同等の機能です。
5.モバイル取引ツール
スマートフォン、タブレットなど、多くのモバイル端末で稼働する取引ツール。
外出先でFXトレードをしたい人にも使いやすい環境を整えています。
今回は、2.の「外為ジャパンFX PLUS」に注目し、可能な注文操作やこのツールのメリット・デメリットについて解説します。
外為ジャパンFX PLUSで可能な注文操作
本ツールで可能な注文操作を、発注シーン別に解説します。
新規注文
当然ながら、一般的な新規注文にはすべて対応しています。
それぞれの注文について、どのようなことができるのか見ていきましょう。
1.ストリーミング注文
プライスボードに表示されている価格で売りまたは買いの新規発注を行う注文形式です。
決済注文も同時に出せるため、あらかじめ損切りを指定してリスク管理をしておくことができます。
価格は常に変動しているので、許容スリッページを指定して、いくらまでの変動なら発注を通したいかを指定することもできます。
許容スリッページを指定しない場合は、どのような価格変動があっても注文を通すため、相場が大きく変動する際は、不利益な価格で約定する可能性があり、要注意です。
2.指値・逆指値注文
新規発注をする価格をあらかじめ指定する注文方法。
ストリーミング注文では現在表示している価格に対して注文しますが、指値注文は自分で決めた価格を自由に設定する点が大きな違いです。
決済同時発注では、新規注文で指定した価格との値幅を指定し、損切りと利食いの2注文を同時に発注することもできます。
3.IFD注文
IFD注文(If Doneの略)は、新規注文と決済注文を同時に発注できる注文形式です。
チャートなどでテクニカル分析をして、自分の予想であらかじめ発注をかけることができるため、相場につきっきりになる必要なく、自分の希望する価格になったら自動的に注文が確定します。
4.OCO注文
OCO注文(One Cancels the Otherの略)は、注文(新規・決済どちらでも)を出す際、異なる2つの価格を指定できる注文形式です。
指定した価格のどちらかで約定したら、もう一方の注文は自動的に取り消されます。
5.IFO注文
IFD注文とOCO注文の両方を合わせた注文形式で、新規発注のみ可能です。
新規発注を指値で注文し、その注文が約定したら決済注文を2種類のOCO注文で指定します。
この注文形式では、利益確定と損切りの2パターンの決済注文を出すことが可能です。
決済注文
すでに所有しているポジションを選択し、決済注文を出すこともできます。
ストリーミング注文と指値・逆指値注文、OCO注文は、新規注文と同様の流れです。
ここでは、決済注文特有の注文形式について解説します。
1.即時決済注文
決済価格を指定せず、成行で決済をする注文形式です。
外為ジャパンFX PLUSでは、即時決済ボタンを押すと確認ダイアログが出てきますが、「次回以降表示しない」チェックボックスをクリックすると、次回以降は確認ダイアログなしで決済注文が発注できます。
決済するポジション数の指定はできず、選択したポジション数すべてが決済されます。
2.一括決済注文
通貨ペア単位で、複数のポジションを一括して決済する注文形式です。
選択通貨ペア内で、売りポジションのみ・買いポジションのみ・全ポジションの3パターンから指定して決済します。
すばやく決済を済ませたい場合に使いやすい機能です。
FIFO注文
FIFO注文は新規・決済という概念がなく、注文を出した時点で反対ポジションがある場合は自動的に決済となる注文方法です。
FIFOは「First In First Out」の略で、反対ポジションが複数ある場合は、古いポジションから順番に決済されます。
所有するポジションよりも多い数量を指定して反対売買をすると、持っているポジションはすべて決済され、残りのポジションは新規ポジションを保有できます。
FIFOは、素早く反対売買ができるのがメリットです。
チャート発注
外為ジャパンFX PLUSでは、チャートから直接発注も可能です。
チャートからできる注文についても紹介します。
1.チャート新規注文
チャートを表示して、チャート上から右クリックメニューを出して新規注文を出すことができます。
注文画面は、チャートの右クリックだけでなく、画面右上の注文用アイコンをクリックすることでも表示できます。
新規注文を出したいレートを直接チャートから指定するので、直感的に分かりやすく、価格の入力ミスもしにくい点が特徴です。
2.チャート一括決済
外為ジャパンFX PLUSのチャートでは、買いポジションあるいは売りポジションのサマリが表示されます。
そのサマリに対して、一括で決済発注をかけることが可能です。
3.チャート注文変更
チャート上に買いポジションあるいは売りポジションのラインを表示して注文を変更する注文方法です。
そのラインを右クリックして注文変更画面を表示させるか、ラインをドラッグアンドドロップすることでも注文を変更できます。
4.チャート注文取消
チャートから、注文中未約定の注文レートを変更できる注文方法です。
予想していた変動とは変わってしまい、新たに戦略を立て直したい場合などに使います。
外為ジャパンFX PLUSのメリット4つ
外為ジャパンFX PLUSを利用することによるメリットは主に4つありますので、順番に解説します。カスタマイズ性の高い画面
画面のレイアウトや表示項目の選択など、使い勝手に合わせたカスタマイズが可能な点が外為ジャパンFX PLUSを使う大きなメリットです。
複数のモニターでFXトレードをしている上級者にとっては、モニターごとに表示する情報を統一するなど、思い通りにレイアウトすることができる点は使いやすいと言えます。
初心者の場合も、自分に必要な画面だけを表示することで、よりすっきりとした画面構成にすることも可能です。
FIFO注文に対応
FIFO注文は、他の注文形式とは概念が異なるため、最初は慣れないかもしれませんが、オペレーションが少なく、その動きを理解できれば素早く反対売買ができます。
そのため、FIFO注文に対応している点は、外為ジャパンFX PLUSを利用するメリットと言えます。
チャートからの発注が可能で直感的な操作もできる
チャートを見ながら視覚的に注文できる点も、外為ジャパンFX PLUSを使うメリットです。
チャート上に買い・売りのポジションや未確定の注文を表示して、そのポジションを操作して発注するので、価格の数字をいちいち入力しなくて済む点も楽です。
また、右クリックメニューやドラッグアンドドロップなど、直感的な操作ができるため、実際に操作すると注文のしやすさが実感できます。
ポジションラインの表示など見やすさに優れている
外為ジャパンFX PLUSのチャートは、売買ポジションや未確定の注文価格をラインで表示できます。
ポジションを「点」で表示するよりも、ラインで表示される方がチャートのどの部分と重なるかが明確になるため、見やすさに優れ、テクニカル分析もしやすくなります。
外為ジャパンFX PLUSのデメリット3つ
外為ジャパンFX PLUSを利用することによるデメリットもあります。ここでは、本チャートのデメリットについて3点解説します。
タブレット版がない
外為ジャパンFX PLUSは、タブレット版がありません。
タブレットで外為ジャパンFXの取引を行いたい場合は、外為ジャパンFX PROのみとなります。
外為ジャパンFX PLUSに慣れていると、タブレットでの操作がしにくいと感じてしまうかもしれません。
機能豊富過ぎるため慣れるまで時間がかかる
機能が豊富だというメリットは、特に慣れない初心者にとってはデメリットにもなってしまいます。
画面の一部を間違って消してしまった場合、どうして元に戻せばいいか分からないなど、操作に慣れるまでは時間がかかりがちです。
デモ機能がない
外為ジャパンFXは、デモ口座に対応していません。
そのため、デモ取引で操作に慣れる、ということができない点が、特にFXトレードに慣れない初心者にとってはネックとなります。
外為ジャパンFX PLUSを使う上でのリスクや注意点は?
最後に、外為ジャパンFX PLUSを使ってFXトレードをする際の注意点について説明します。
後から困ることのないよう、トレードを始める前にご一読ください。
ロスカットに注意
どのFX会社でも同じですが、ユーザーを保護するために「ロスカット」というルールが存在します。
口座の証拠金が一定ラインまで減少すると、自動的にポジションをFX会社側で自動的に決済する仕組みです。
外為ジャパンFXの場合、証拠金維持率が60%以下となったときにロスカットが発生します。
ロスカットが発生しないよう、口座の証拠金維持率には注意をして、余裕を持った資金管理が必要です。
証拠金維持率を高くするためには、ポジション数を減らすか、口座に預ける証拠金を増額するかで対応できます。
損切り発注をかけておくことで、ロスカットになる前に損失を抑えて決済することも可能です。
新規にポジションを建てる場合は、同時に決済注文で損切り注文も出しておくことも検討しましょう。
デモ機能がないため最初は1,000通貨で操作の練習を
外為ジャパンFXは、1,000通貨から取引が可能*です。
まずは最小ロットで取引をして、操作の練習を続けましょう。ひと通りの操作を試して、操作で発注を失敗しなくなってきたら、少しずつポジションを増やしていきます。
自分の使いやすい画面レイアウトも、練習期間中にある程度決めておくと、操作ミスも少なくなります。
*外為ジャパンのサービス終了に際し、9月4日に1,000通貨(0.1Lot)単位の新規取引が停止となります。
スキャルピングに注意
外為ジャパンFX PLUSがサポートしているFIFO注文は、短時間に注文を繰り返すトレードでも有効な注文形式です。
しかし、外為ジャパンFXの利用規約では、「短時間での注文を繰り返し行う行為」を明確に禁止しています。最悪の場合、スキャルピングトレードを続けていると口座が使えなくなる可能性もあるため注意してください。