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2019.08.30更新

FX勉強

市場の特性徹底解説!「いつ取引すればいいの?」初心者の悩みを解消

「FXの基礎はわかったけど、どのタイミングで取引したらいいのかわからない…」という初心者向けにこの記事ではFX市場分析の方法について解説していきます!

記事のまとめ
  • FXでは、市場が活発な時に取引(=ポジションを持つ)しよう
  • 特に東京・ロンドン・ニューヨークの「世界三大市場」の影響力は大きい
  • 市場がオープンしている時間は参加者が増え値動きが生まれやすくなるため、結果として利益が狙いやすくなる
  • FX初心者でも必ず抑えておきたい経済イベントはサミット(主要国首脳会議)とG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)

FX市場を理解することで利益を狙える

世界中で取引されるFXの市場では、トレーダーの集団行動に規則性・サイクルが見られます。

こうした現象は「市場特性」と呼ばれ、特定の通貨ペアが値動きしやすいタイミングを探るための手がかりとなります。

市場特性は、為替チャートを眺めるだけでは把握できません。政治経済と株式市場・業務で両替を必要とする人々(実需層)の行動が、市場特性の形成を促す大きな要因になっているからです。

「これから取引しようとしている通貨ペア・マーケットにはどんな性質があるのか?」を理解するために、市場特性を構成する4要素をご紹介します。

FXの「市場特性」を構成する以下4つの要素はいずれもほぼ固定されており、数年~数十年に渡って変化しない性質のものです。

  1. 各国の金融市場の取引時間
  2. 金融経済イベントが起こる時間帯
  3. 為替・株価・政策金利の相関関係
  4. 国際的に重視されている通貨ペアの流動性

FX市場分析と呼ばれるさまざまなテクニックは、こうした変わりにくい要素を読み解くために長年研究されています。FXでステップアップしていくために「市場特性」の正確な理解は欠かせません。

ここからはFXの市場を理解するために基本情報について解説していきます!

FXの市場(マーケット)分析の基本!知っておきたい基礎知識

トレードは平日24時間ほぼいつでも可能

FX取引所では、平日24時間(月曜日午前7時~土曜日午前6時※)ほとんどいつでも取引可能です

株式の場合は特定の証券取引所を介しての取引なので、各国の日中しか取引をすることができません。しかし特定の取引所を介さないFXは、24時間世界の人がいつでもアクセスできるマーケットとなっています。
※トレードできる時間帯は、利用する取引所によって30分程度のばらつきがあります。

ただし、FXの仲介システムにはメンテナンスがあります。運営会社によって異なるものの、毎朝5~10分程度の取引停止時間が設けられています。

せっかく市場特性をマスターしても、値動きが出るタイミングにトレードできないと台無しです。利用する取引所のお知らせ・ルールを確認し、取引時間を把握しておきましょう。

土日でも為替レートは変動する

土曜朝~月曜朝は取引時間外ですが、この時間帯も為替レートは変動します。これにより、金曜日の終値・月曜日の始値の間に空白がある通称「窓」が発生することがあります。

土日でもレート変動する原因は、中東市場の動き・相対取引の2つです。

イスラム圏では教義により金・土が休みであり、日曜日にマーケットが開いています。それ以外の地域でも、大口の両替を必要とする人による金融機関との直接取引(相対取引)が行われることがあります。

取引が集中した場合は大きく「窓」が開くことがあるため、取引に慣れていない初心者の方は金曜日中に決済しポジションを月曜日まで持ち越さない方が良いでしょう。

3大FX市場を解説!初心者に向いている取引市場時間とは

各地にある市場のなかでも、東京・ロンドン・ニューヨークの「世界三大市場」の影響力は大きいものがあります
この3つの市場でトレードできる時間帯は、FXマーケットの参加者が増え値動きが生まれやすくなります
ここからはそれぞれの市場の特徴について解説していきます!

取引に向いている時間帯
活発に取引される時間帯※ 市場参加者の傾向 値動きの傾向
東京時間(9時~15時) アジア圏の実需層 前日の傾向を引き継ぐ落ち着いた動き
ロンドン時間
(16時頃~22時頃)
アジアと欧州地域の実需筋・投機筋 投機筋の仕掛け・金取引と関連する活発な動き
ニューヨーク時間
(22時頃~6時頃)
欧米の実需筋・投機筋 トレンドが形成されやすい

※表記は日本時間で、サマータイムを基準にしています。各市場の1日の流れ・取引時間は、以下の「市場別の特徴」で詳しく解説します。

東京市場の特徴(8時~17時)

東京市場は、外国為替市場全体の約6%の取引高シェアを持つ巨大マーケットです。

取引が活発になるのは、母国通貨であり「安全資産」と評価されている日本円です。日経平均やTOPIXと連動して値動きが出やすいという特徴を持っています。

そのため、国内株式の取引が行われる9時~15時は、日本国内の情報を把握していることで比較的トレードがしやすい環境だと言えるでしょう。

【東京市場の特徴1】「仲値公示」を境にチャートの動きが変わる

東京市場9時55分の為替レートは、その日の金融機関窓口での両替レートになります。これを「仲値」と呼び、投資家ではなく実需筋(国際取引目的で両替を必要とする層)の売上を左右します

仲値公示前後は実需層の参加が増え、東京市場の値動きが活発になるタイミングでもあります。

FXのトレード手法には、仲値公示後の円安傾向を利用した「仲値トレード」があることも知られています。貿易業者の多くは「毎朝10時までに外貨→日本円の交換で売上計上し、仲値がわかると日本円→外貨の取引を行って事業資金を確保する」という習慣を持っていることが根拠です。

【東京市場の特徴2】「株高円安」or「株安円高」の動きを示しがち

為替と株価は連動する本来比例するものですが、東京市場では「株高円安」「株安円高」という独特の連動が見られます。

その要因となっているのは、東証一部時価総額の6割を保有する外国人投資家の存在・日本特有の輸出企業の多さの2つです。

【日本における株価と為替の関係】
  • 株高→世界経済の成長→日本株の利確と米国への資金引上げ→ドル買い→円安
  • 株安→世界経済の減速→株から安全通貨への引上げ→円買い→円高

商品を海外で売って外貨を手にする輸出企業にとって、円安は増収につながります。

反対に、現地通貨で資産運用する外国人投資家にとっては、円安のときは株を買うより売る方が利益が狙えます。それぞれの思惑が絡まり、東京市場独特の為替&株価連動が起きています。

こうした日本のマーケット独特の現象を念頭におき、FX取引では株価指標・長期的な貿易の動向の両方にアンテナを張っておきましょう。

日本円の為替がFXに与える影響については、「FXは円高・円安のどっちが良い?値動きの仕組みを分かりやすく解説」を参考にしてみてください。

ロンドン市場の特徴(17時~1時)

ロンドン市場の外国為替取引額は、2016年時点でNo.1(世界市場の約37%/国際決済銀行調べ)を誇ります。1930年代までは歴史的に世界市場の中心であり、東西からモノ・人が流入してくる場所でもあるからです。

主要な取引通貨は、英国の母国通貨であるポンドとEU統一通貨であるユーロです。欧州特有の地政学リスクと投機筋(FXで利益を狙う人々)の仕掛けがあるため、値動き予想の難易度はやや高いと言えます。

注意しなければならないのは、ロンドン市場にはサマータイム(夏時間)が導入されているということです。3月最終日曜~10月最終日曜にかけて、市場スケジュールは日本時間で1時間前倒しされます。

【ロンドン市場の特徴1】ロンドン時間は値動きが激しい

ニューヨーク市場が開く時間(22時まで)をロンドン時間と呼び、欧州全体のトレーダーがロンドン市場に集中します。

英国・EU経済圏の経済指標が発表される16時~19時にかけて、ポンド・ユーロの値動きが激しくなります。予想外の経済指標によって、市場分析に基づく予測が外れることもあるので、初心者は要注意です。

19時~21時は一時値動きが落ち着く傾向にあるものの、この時間帯に英米の経済指標が発表される日があります。取引を予定する場合、経済指標カレンダーをチェックしておきましょう。

【ロンドン市場の特徴2】ロンドンフィックス前後=大きな値動きに注意

金取引でも世界の中心であるロンドン市場では、金の取引価格を決定する「ロンドンフィックス」が毎日2回行われています

金価格公示の1時間前~数分前になると、金市場に決済が集中し、その資金がユーロ・ポンドといった市場の主要為替に流れ込みます。したがってフィックス前後は、大きな値動きが起こりがちです。

金の国際取引価格は米ドル建てで行われているという点も踏まえ、日本人投資家が注意したいのは以下の2点です。

【ゴールドフィキシングのポイント&注意点】
  • 金取引=ドル建てで行われる(ユーロ・ポンド・日本円を含めた主要通貨に影響が波及)
  • レート変動の傾向:ユーロ&ポンドの価格が、公示前は高値・公示後は安値に動きやすい
【ロンドン市場の特徴3】EUの危機・地政学上のリスクに注意

欧州マーケットを束ねるロンドン市場では、EUの盟主国であるドイツと、国内情勢が悪化しているフランスの2カ国の景気が直撃します。2016年に英国のEU離脱が決まってからはポンド・ユーロのドルに対する価値があまり回復せず、地域全体で政策の極端化が指摘されています。

さらに中東やロシア情勢からの影響を受けやすく、値動きの激しさを狙った投資のプロの参入も目立ち、チャートの動きが予測から外れる可能性はやや高いと言わざるを得ません。

ロンドン市場で取引する際は、欧州地域のニュース・経済指標のこまめなチェックは欠かせないと言えます。

ニューヨーク市場の特徴(23時半~6時)

ニューヨーク市場は世界経済の中心であり、取引時間全体を通して値動きが出やすい最重要マーケットです。

重要な経済指標が即時に反映され、直後に東京市場の開始を控えています。初心者向きのドル円取引では、アメリカの経済指標・株価・金融政策とセットで注目しておく必要があります。

注意:ニューヨーク市場にはサマータイム(夏時間)が導入されています。3月の第2日曜日~11月の第1日曜日にかけて、市場スケジュールは日本時間で1時間前倒しされます。

【ニューヨーク市場の特徴1】「米国雇用統計」は最重要指標

アメリカ経済の状況がわかる「米国雇用統計」は、FX市場に強い影響を与える最重要指標です。毎月第1金曜日の日本時間21時30分(夏時間22時30分)に発表され、特に以下の4項目が重視されます。

【米国雇用統計で重視される項目】
  • 非農業部門雇用者数
  • 失業率
  • 製造業雇用者数
  • 平均時給

雇用統計の確認は「市場の事前予想」とセットで行いましょう。
事前に投資家の期待が集まっていたにも関わらず雇用状況が悪化していた場合、米ドルは下落します。反対に予想を上回った場合、今後ますます景気がよくなることへの期待を込めて、米ドルの価値は上昇します。

過去の事前予想・その後発表されたデータ・ニューヨーク市場の反応を追跡することで、具体的な為替変動を知ることが出来ます。

【ニューヨーク市場の特徴2】米国の株価&政策金利の影響も要チェック

ニューヨーク市場での為替・株価は、米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度)の決定する政策金利の影響を強く受けます。

「政策金利が下がる→株高ドル高」「政策金利が上がる→株安ドル安」になることを念頭におき、経済指数と株価の両方に注目しましょう。

【ニューヨーク市場における為替・株価・政策金利の関係】
  • 政策金利が下がる→米国国債への投資魅力が下がる→資金が株式市場に流出して株価が上がる
  • 政策金利が上がる→米国国債への投資魅力が上がる→資金が株式市場から流出して株価が下がる

政策金利発表は、連邦準備制度の理事を含めた機関であるFOMCによって行われます。年に8回開催され、株価・為替の動きを読むために注目が集まります。

通貨ペアごとの流動性・値動きの特徴は?

通貨ペアごとの流動性・値動きを把握することは、市場特性を理解する上でさらに重要です。

そもそも値動きとは、売りと買いの注文数(金額)の差によって発生します。ある通貨に対し売りが集中すれば価値は下落し、反対に買いに集中すれば上昇します。売買注文のうち一方に偏って下落または上昇傾向が生まれること=トレンド形成と表現します。

トレンド発生の原動力は、その時間に市場に寄せられた取引注文の総数=「流動性」です

まとまった数のトレーダーが特定の通貨ペアを取引しようとすると、2つの選択肢(売りと買い)に偏りが起きやすくなります。その偏りを判断材料にしたトレーダーがさらに次々と注文を行うことで、チャートの動きに大きなうねりができるのです。

流動性は時間帯によって変化する

流動性は時間帯によって変化することも忘れてはいけません。

時間帯 流動性が高くなるペア
9時~15時
(東京時間)
クロス円通貨ペア(円と外貨のペア)
20時~6時
(ロンドン時間後半~ニューヨーク市場)
ドルストレートペア(米ドルと外貨のペア)

クロス円通貨ペアの流動性は、日本の株式市場が閉まる15時から低くなる傾向にあります。それ以降は米ドル基準で世界市場が動くことを知っておくと、夕方~翌朝でも為替レート変動を掴みやすくなります。

市場の流動性が高まると、注文が成立しやすく、投資家心理や国際情勢に対する世界の反応からの相場予測が容易になります

しかし、流動性が低くなると、値動きが出るまでに長い時間がかかって投資の効率が落ちたり、大口投資家の仕掛けが原因で予想外の損失が出たりするリスクがあることを念頭に置いておきましょう。

これまでに世界三大市場の特徴と流動性についてお分かりいただけたと思います。では、実際のトレードでポジションを持つタイミングはいつなのでしょうか?

どのタイミングでポジションを持てばいいの?

FXでは、市場が活発な時に取引(=ポジションを持つ)しよう

なぜなら、多くの注文が集まる時間帯の方が流動性が高く、自分の希望する価格で取引できる可能性が高いからです。

ところが、取引が不活発になると値動きが激しくなり、市場参加者は興味を失います。相場の値動きが激しくなれば収益チャンスは増えますがその分リスクも大きくなります。

その結果、市場参加者は散逸していきます。つまり流動性が低い時にポジションを持っても、着実に利益を伸ばしにくいのです。

また取引スタイルによっても、それぞれ「ポジションを持つタイミング・持たないほうが良いタイミング」があります。

短期売買の場合と長期売買について解説していきます。

短期売買はロンドン市場とニューヨーク市場と相性がいい

スキャルピングやデイトレードなどの短期的な取引は、市場が活発な時に行うと良いでしょう。世界三大市場のオープン時に取引が活況となるので、そのタイミングを狙うといいでしょう。特に、ロンドン市場とニューヨーク市場の両方がオープンしている時間です

その時々のマーケットを見て、活況なはずの時間帯でも取引が不活発ならば、収益チャンスが少ないことを見越して「今日は参入しない」という判断もあり得るでしょう。

中長期売買では特定の市場に縛られる必要はない

中長期でポジションを取る場合は、「取引が活発であるか否か」よりも、「取引の価格」で「ポジションを持つか、持たないか」を判断したほうが良いでしょう。

スイングトレードやポジショントレードの場合は、ポジションを保有する時間が長いのが特徴です。特定の時間帯に縛られる必要はなく、ファンダメンタルズ分析を用いた長期の方向性を見極めることが重要です

年間のFX市場の特徴と注意したいイベント

外国為替市場は、1月から一斉に始まります。相場は毎年季節ごとの大まかなパターンがあるので、一度パターンを覚えてしまえば、年間スケジュールはほぼ変わらないと言えます。

外国為替市場の年間取引スケジュールの目安は以下の通りです。

相場の値動き(大まかな傾向) 定説
1月 小さい 大きなポジションは持たず、トレンドやチャートの調査などの確認作業を行う
2月~3月 徐々に大きくなる 徐々にポジションを取り始める
4月~5月 小さい ゴールデンウィーク中はポジションを取らず休憩。その後は再び相場の確認作業を行う
6月 大きい 大きなポジションを取る
7月~8月 ほぼ動かない 大きなポジションは取らず、のんびりとした気持ちで取引する
9月~10月 大きい 大きなポジションを取る
11月 小さい 12月に向けて調整の時期となり、利益確定を済ませる
12月 ほぼ動かない 1月と同様に大きなポジションは持たず、何もしなくてよい

ここからは1年の動きの中で注意しなければならない時期について解説していきます。

ホリデーシーズンは要注意

12月のクリスマス・シーズンや5月のゴールデン・ウィークなどのホリデーシーズンに取引する場合は注意が必要です。

なぜなら、これらのシーズンは市場参加者が少なく、値動きが大きくなるため、何か重大な事件が起きてマーケットが荒れると不測の損失を被る可能性があるからです

市場参加者が多いときはある程度過去の経験が通用するのですが、市場参加者の少ない場合は展開が読み取れず、過去の経験が活かしにくくなります。

アメリカで有名な「Sell in May」は要注意

「Sell in May(セル・イン・メイ)」は、アメリカ合衆国のウォール街の相場格言の一つで、5月に株式を売って、9月半ばまで相場から離れたほうがよいことを示唆する内容です。

この格言は、正確には「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.」と続きます。つまり、「5月に売って、9月第2土曜日まで戻って来るな」という意味です。

例年、米国株が6月から9月までは下がり気味の展開になりやすいというアノマリーによるものです。アノマリーとは、マーケットにおいてはっきりとした理論的な根拠はないものの、しばしば観測される験則のことです。

ただし、アノマリーは相場の格言に過ぎず、明確な根拠は特にありません。相場の格言に対しては過敏になり過ぎず、かといって、過去の経験則ですから無視することもない程度に敬意を払うといった対応をしましょう。

政策金利の変動時期は要注意

為替レートを決める要因の一つである政策金利にも季節的に決まった変動傾向があります
円金利とドル金利を例にご説明します。

対象の政策金利 シーズン 政策金利の変動
円金利 4月・6~7月・12月 上昇しやすい
ドル金利 12月 上昇しやすい

円金利の場合、変動は比較的に小さいので、その影響は2019年現在はあまりないと言えるでしょう。ドル金利は12月になり年末が近づくと上昇する傾向があります。

大手銀行の課税額などは年末時点のバランスシートの規模で決まります。そのため、年末には米銀行がバランスシートの拡大に繋がるドル融資を絞るようになります。

つまり、ドルの需要が拡大するにも関わらずドルの流動性が下がるので、結果として政策金利が上昇するのです。

最近は、驚くほど高い年末のドル金利を見ることはありませんが、過去には1日間の政策金利が100%を超えることもありました。そのような時にFX取引で「ドル売り」をすると、為替の売買益が出てもドルの調達コストが高いので、トータルでは損失になってしまうこともあり得ます。

そのような特別なシーズンは、あえてポジションを取らないといった対応がベストでしょう。

チャートの値動きでFX市場を分析!頻出用語を解説

FX市場での値動きは、売買注文数の綱引きによって生まれます。
ある時点での為替レートとは「数秒前に成立した取引価格」であり、売り希望が多いほど低価格で成立し・買い希望が多いほど高価格で成立するという原理が働くからです。

この綱引きを繰り返し、値動きに反応したトレーダーがさらに取引注文を出すことで、チャートがだんだんと上下のどちらかに向かう「トレンド形成」が始まります。

つまり、直近の売買ポジション比率とその推移を把握できれば、トレンドを掴んで大きな利益を狙うことが出来るのです。こうした分析手法のために必要な情報は、FXチャート(ローソク足)やテクニカル指標につまっています。

【ローソク足とは】

ある期間内の為替レート推移(高値・終値・始値・安値)を蝋燭型の記号に詰め込んだチャートです。「上ヒゲ」「実体部」「下ヒゲ」のそれぞれの長さから、売買注文の比率とその結果(下落or上昇)を知ることが出来ます。

【移動平均線とは】

一定期間ごとに平均レート推移を表す指標です。
短期・中期・長期で移動平均線を表示させ、ローソク足との交差・平均線同士の交差から値動きの傾向を読みます。

【ボリンジャーバンドとは】

移動平均線に値幅を加えた、統計学理論に基づく指標です。2本の線(=値幅)で構成され、チャートとの位置関係に基づいて今後の値動きを予測することが出来ます。

一方で「予測の逆方向にトレンドが動いた」「予想よりも早くトレンドが転換してしまった」という事態も起こり得ます。市場参加者は個人投資家だけでなく、金融機関の投資部門・どうしても外国通貨への両替を必要とする企業なども含まれるからです。

チャート形状を元にした分析は、あくまでも現時点までのデータに法則性を見出すことによる予想に過ぎません。

過信せず、他の分析手法も併用しながら取引のマイルールを自分の中で決めておくことが大切です。

【初心者向け】ファンダメンタルズ分析を使ったマーケット分析

指標・チャートをもとにした分析だけでなく、各地のニュースをもとに値動きを予測する「ファンダメンタルズ分析」も大切です。

そもそも通貨とは、発行国の信用度と景気を表すものです。情勢しだいで発行国の信用度・リスクが上下し、短時間で大幅に価格変動することがあります。

これからは初心者にも重要な経済指標・イベントをご紹介していきます。

ファンダメンタルズ分析って何?という方は、「FXのファンダメンタルズ分析とは?初心者も押さえたい基本知識を解説」をチェックしてみてください。

初心者でも覚えておきたい経済指標・イベントまとめ

ここからはFX初心者でも覚えておきたい経済指標とイベントについて解説していきます!

1.注目したい米国経済指標5つ

アメリカで発表される経済指標は、相場に与える影響が大きいので、初心者でも代表的なものは理解しチェックしておきましょう。
ここで、注目しておきたい米国経済指標を5つご紹介します。

経済指標 内容
米国失業率 労働力人口における失業者の割合
米国貿易収支 貿易による輸出額と輸入額との差
米国GDPフラッシュ 国内総生産の速報値
CPI(米国消費者物価指数) 消費者が実際に購入する段階での商品の小売価格の変動を表す指数
PPI(米国生産者物価指数) 生産者が出荷した時点での商品の価格の変動を表す指数

これらの米国経済指標は注目度が高いので、数値が発表される前にその予想が出回ります。予想をしているのは、主に大手金融機関の研究組織やエコノミストたちです。さらに、大手情報配信会社はそれらの予想をまとめた平均値を発表しています。

マーケットでは、事前予想値と実際に発表された数値を比較考量して、予想値よりも良かったのか悪かったのかをもとに売買を行います。

経済指標を読むには、多少の慣れや経験が必要です。日ごろからさまざまなニュースソースから発表される外国為替のコメントを読むようにしましょう。また初心者で重要な経済指標の発表に慣れていない場合は、いったんポジションを閉じてスクエア(ポジションのない状態)にすることも良い対応策です。

経験を積んで慣れてから重要な経済指標の事前予想値を調べたうえで、実際の結果を予測し、利益を狙うようにすれば良いでしょう。

米国の主要経済指標は、松井証券の「米国主要経済指標」などでチェックしてみましょう。

2.マーケットが注目する2つの国際的なイベント

マーケットが注目する国際的なイベントの重大な決定や合意に関しても、経済指標と同じように、経験を積んで慣れてから利益を狙うようにしましょう

定期的に「イベント」とも呼べる経済に関連する出来事があります。FX初心者でも抑えておきたいイベントは以下の2つです。

サミット(主要国首脳会議)

サミットでは、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダの各国首脳および国際機関の代表が年1回集まり、政治経済や国際問題について話し合います。

G7(Conference of Ministers and Governors of the Group of Seven)

G7とは先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議のことです。

先進7カ国(日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダ)の財務相と中央銀行総裁が、世界経済や金融情勢を話し合う国際会議の略称で、G7は原則として年3回開催されます。

会議の結果は外国為替市場や国際金融市場に大きな影響を与えるので、市場参加者は注目します。

記事のまとめ
  • FXでは、市場が活発な時に取引(=ポジションを持つ)しよう
  • 短期売買はロンドン市場とニューヨーク市場と相性がいい
  • 中長期売買では特定の市場に縛られる必要はない
  • 市場参加者が少なく、値動きが大きくなるホリデーシーズンや、政策金利の変動時期には要注意
  • サミット(主要国首脳会議)とG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)の動向は、FX初心者でも要チェック
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