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5頭のクジラごとうのくじら

豊富な資金をもとに市場で売買する、日本の機関投資家のこと。扱う資金が大きいことからクジラと呼ばれる。また、少し動いただけでも波が立つとたとえとも言われる。5頭のクジラは、具体的には日本銀行、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、共済、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のことをいう。共済は、国家公務員共済、地方公務員共済及び私学共済のことで、これらを別々に数えて7頭のクジラと呼ぶこともある。単にクジラと称される場合は、とくにGPIFを指すことが多い。

GPIFの場合、その運用資金は160兆円規模にのぼり、日本株の組み入れ目標は25%前後とされており、クジラの買い観測で市場の流れが変わることもあり、その影響力は大きい。そのため各金融機関では、これらクジラの動向を注視しており、これをホエールウオッチングと言ったりする。また、実際にクジラが動いた(と思われる)ときには、クジラ警報なるものが発動する。

クジラが市場に登場し始めたのは、GPIFが株式と外債への投資割合を増やした2013年からで、2015年頃から、市場関係者がクジラと呼ぶようになった。

ただし、当然と言えば当然だが、クジラの動向をリアルタイムに把握するのは難しい。しかし、その資金が大きいため、相場が予想外の動きをしたときなどには、クジラの動きを疑われる。たとえば2020年のコロナショックのときには、これまで有事には円買い圧力がかかっていたのに、対ドルの円相場は比較的安定していた。そのため、市場では「政府がクジラを動かして円を売った」との憶測が流れたが、真偽は不明である。

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