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中国人民元/CNYちゅうごくじんみんげん

中国の中央銀行・中国人民銀行が発行する、中国の通貨。略号をRMB、通貨コードをCNYと書く。

1949年10月に成立した中華人民共和国は、それまで乱立していた貨幣の一元化をはかり、人民元に統一した。当時、人民元と外貨との交換はされず、為替レートは政府が管理する「公定レート」しかなかった。やがて、1978年から始まった改革開放によって自主貿易が拡大し、一般企業にも外貨使用の許可が与えられ、貿易取引で使われる「実勢レート」が」使われるようになった。こうして、人民元は公定レートと実勢レートの二重相場制へ移行した。

しかし、インフレによる貿易赤字などが重なり、1994年、人民元は対米ドルで83%、対日本円で91%と大幅に下落したため、実勢レートに一本化された。人民元の為替レートは、現在でも中国人民銀行によって管理されている。朝に基準値が設定され、そこから上下2%以内の値動きになるように制限されている。そのため、市場がレートを決定する変動相場制ではなく、管理フロート制と呼ばれる。

管理フロート制の弊害は、中国の一存で国際的な貨幣価値を変えられる点である。実際、2015年8月、中国は自国企業の輸出競争力を高めるため、わずか3日間で人民元を4.5%切り下げた。この大幅な切り下げは、事前の告知もなく、国際市場でもまったく寝耳に水の話で、人民元ショック(チャイナショック)と呼ばれ、各国の株安を演出することになった。

2020年、中国は本格的な法定のデジタル通貨として、デジタル人民元(DC/EP)の導入を検討しており、国際的な影響力は大きくなっている。

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