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流動性リスクりゅうどうせいりすく

市場規模が小さかったり、取引量が少ない場合に、決済したいのに決済できないことが起こりうるリスクのこと。また、同様に一部しか決済できない、想定する価格から乖離した価格で決済せざるを得ないリスクも、流動性リスクに含まれる。

流動性リスクが顕在化した例はいくつもあり、もっとも有名なのは2007~2008年にアメリカで発生したサブプライムローン問題による流動性リスクであろう。住宅ローン担保証券という安定性の低い金融商品が市場で売買されなくなったことで、各金融機関の資金繰りが悪化したのである。

同じ頃、アジアではベトナム株に人気が集中し、約1年で株価が5倍に跳ね上がった。ところが、そのブームは2年ほどで収まり、資金流出が相次ぐと株価は一気に値下がりし、決済できない株が横行したのである。

また、2007年のイギリスのノーザンロック銀行の破綻、2015年の中国の本土株式市場の取引停止、アメリカのハイイールド債ファンド市場の混乱、2016年のイギリスの不動産ファンドの解約停止など、先進国でも流動性リスクの顕在化は問題視されている。

カントリーリスクや地政学的リスクと違い、どこでも発生する可能性があり、いったん顕在化してしまうと、市場に与えるインパクトが大きくなるため、常に注視しておく必要がある。

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